生誕110年 片岡球子展

    東京国立近代美術館 | 東京都

    日本画家・片岡球子(1905-2008)は鮮烈な色彩、大胆にデフォルメされた形、力強い筆使いの画風で知られています。これらは、球子独自のものとして戦後の日本美術院において他の画家の追随を許しませんでした。 球子の制作は対象をじっくりと観察することから始まりますが、対象に深く没入するのではなく、むしろ対象を咀嚼するかのように、自分の眼に映るものを自分の感覚に引きつけ、独特の色使いと形のとらえ方によってつかみ取ります。歴史上の人物のように眼の前に存在しない対象を描く場合も同様です。現代を生きる人間として描かれる球子の歴史人物画は、他の作家たちが描くものとは全く性格が異なります。 さらに晩年には裸婦という新たな主題に取り組みます。眼の前の対象に忠実に、その形や重量感を線と色彩によってとらえようとする態度からは、描くことの意味を常に問い続ける球子の意欲がうかがえます。球子のこうした姿勢は、創立当時の日本美術院の作家達の制作態度にも通じ、またこれまでの日本画の枠組みを超えようとする後進の作家達にも大きな刺激となったことでしょう。 本展では、代表作によって球子の画業をたどるとともに、遺されたスケッチ、資料類もあわせて展示します。作家がどのように眼の前の世界と向き合い、どのようにその世界をとらえたかを示すことで、作家の芸術の本質に迫るとともに、その今日的意味を探ります。
    会期
    2015年4月7日(火)〜5月17日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00(入館は16:30まで)
    ※金曜・土曜は20:00まで開館(入館は19:30まで)
    料金
    一般 1,400(1,200/1,000)円/大学生 900(800/600)円/高校生 400(300/200)円
    ※()内は前売/20名以上の団体料金
    ※中学生以下、障害者手帳をご提示の方とその付添者(1名)は無料
    休館日 月曜日(ただし5月4日は開館)
    公式サイト http://tamako2015.exhn.jp/
    会場
    東京国立近代美術館
    住所
    〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
    生誕110年 片岡球子展のレポート
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    挑み続けて、画業80年
    鮮烈な色彩、大胆にデフォルメされた形、力強い筆使い…。他の追随を許さない強烈な個性で、一途に創作を続けた片岡球子(かたおかたまこ:1905-2008)、80年に及ぶ画業を振り返る大規模な回顧展です。
    会場
    会期
    2015年4月7日(火)~5月17日(日)
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