ジョルジュ・ルオー版画展「流れる星のサーカス」

この度、当館コレクションより２０世紀最大の宗教画家、ジョルジュ・ルオーの版画集「流れる星のサーカス」をご紹介いたします。 ルオーは、はじめステンドグラス職人として働いていましたが、その後画家を志し、国立美術学校で絵画を学びます。そこで、ギュスターヴ・モローの指導を受け、詩人や小説家らとの親交を深めながら独自の世界を確立しました。 ステンドグラスを思わせる太く力強い輪郭線と、重厚な色彩による作風は、深い精神性が表れています。日本の画家にも大きな影響を与えた画家です。 サーカスは、ピカソ、ロートレックなど多くの芸術家が取り上げた主題ですが、表の華やかな舞台だけでなく、裏にあるサーカスの人々の人間としての悲哀を表現しました。 今回の「流れる星のサーカス」でも人々の様々な表情が描かれています。 ルオーの描くサーカスの世界を是非お楽しみください。 展覧会の分類* 展覧会