女神たちの饗宴　原美術館コレクション

レンブラントは自身の妻を春の女神フローラに見立てた肖像画を描き、神話の世界を身近なものとしました。森村泰昌はその名画のなかに「入る」行為によって、レンブラントその人や美術史に迫ろうと考えたのです。 一方、ハラ ミュージアム アーク初展示となる蜷川実花の「PLANTATREE」は、ある春、蜷川が取り憑かれたように撮影した、目黒川の桜がはかなく川面に散る一瞬の輝きを焼き付けた作品群です。 本展では、さまざまに表現された女性像にあわせ、美や生命力に溢れた作品を生み出してきた女神たち―すなわち現代の第一線で活躍する女性作家たちの表現世界を観てゆきましょう。百花繚乱、色とりどりに咲き競う作品の数々に、春の一日、酔いしれてみてはいかがでしょうか。 ■出品作家 トレイシー エミン／トミエ オオタケ／ローリー シモンズ／ミカリーン トーマス／荒木経惟／安藤正子／草間彌生／篠田桃紅／辰野登恵子／束芋／奈良美智／蜷川実花／増田佳江／森村泰昌／やなぎみわ など