東京国立近代美術館工芸館名品展 日本工芸の100年

1977年に開館した東京国立近代美術館工芸館は近現代工芸およびデザインに特化した美術館で、国内随一の近現代工芸のコレクションを誇ります。本展ではその中から各時代を代表する名品により、近代から現在に至る華やかなる日本工芸100年の展開をたどります。 日本の工芸は、明治期には技巧を凝らした輸出工芸が一世を風靡し、戦前には富本憲吉ら巨匠の活躍のほか、民藝や古陶磁復興の運動が活発になります。戦後になると日本伝統工芸展が創設される一方で、実用性を持たない立体造形作品（オブジェ）が登場し、それぞれの系譜が現在まで展開します。本展ではこうした近現代工芸の流れを、陶芸を中心にガラス・金工作品など全119点により紹介します。地元山陰で盛んな民藝運動や日本伝統工芸展創設の背景をご覧いただくとともに、河井寬次郎やバーナード・リーチ、原清ら山陰ゆかりの工芸家の作品も展示します。日本工芸100年の展開をぜひご体感ください。