真言宗御室派総本山の仁和寺(にんなじ)と、全国の御室派(おむろは)寺院が誇る寺宝を紹介する展覧会が行われる事となり、2017年6月19日(月)、都内で記者発表が行われた。
仁和寺は光孝天皇が仁和2年(886)に建立を発願し、次代の宇多天皇が仁和4年(888)に完成させた真言密教の寺院。歴代天皇の厚い帰依を受けたため、すぐれた絵画、書跡、彫刻、工芸品が伝来している。
展覧会では仁和寺創建当時の本尊・国宝「阿弥陀如来坐像および両脇侍立像」、秘仏・国宝「薬師如来坐像」など、仏像の名品などが出陳。僧侶の修行道場のため一般には非公開の観音堂も展示室に再現され、実際に安置されている仏像33体が展示される。
また仁和寺を総本山とし、全国に約790箇寺をもつ御室派寺院からも数々の名品が出陳。葛井寺の国宝「千手観音菩薩坐像」は千の手、千の眼、十一の顔を持つ現存最古の千手観音像で、江戸時代の出開帳以来初めて東京で公開される。
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」は東京国立博物館 平成館で、2018年1月16日(火)~3月11日(日)に開催。観覧料は当日券が一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円。それぞれ200円引きの前売り券は11月1日(水)から発売される。
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