千葉市中央区の千葉市美術館で「小沢剛 不完全 ー パラレルな美術史」が開催されている。
関東で久しぶりに開催される現代アーティスト・小沢剛(1965-)の大規模個展。
近代日本の美術教育に導入され、現在でも教材として存続している石膏像/石膏デッサンをテーマにした新作《不完全》をはじめ、架空の設定のもとで著名な美術作品を醤油で再現した《醤油画資料館》、藤田嗣治をモデルに史実とフィクションが入り交じった物語とした《帰って来たペインターF》など、日本美術史からテーマを得た作品を展示する。
展覧会タイトルの「不完全」は、明治時代に活躍した美術史家であり東京美術学校(現・東京藝術大学)の初代校長である岡倉天心(覚三)の著書『茶の本』に頻出する言葉。完全に対するネガティブな意味ではなく、完全を目指す途上に立つ、限りなく豊かでやさしい意味をもつ言葉として付けられた。
会場はすべて写真撮影が可能(フラッシュ、三脚、自撮り棒は不可。動画撮影も不可)。
「小沢剛 不完全 ー パラレルな美術史」は千葉市美術館で2018年2月25日(日)まで開催。観覧料は一般 1,200円、大学生 700円、高校生以下は無料。
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