企画について説明する、国立映画アーカイブ主任研究員の岡田秀則氏(左手前)
オリンピック・パラリンピック東京大会を来年に控え、国立映画アーカイブは、オリンピック記録映画を一挙に上映する特集を行う事となり、都内で記者発表が行われた。
日本選手が初参加した1912年ストックホルム大会から、1998年長野冬季大会まで、計23作品のオリンピック記録映画をセレクト。
映画には、カール・ルイス、コマネチ、ジャネット・リン、アベベ、ザトペックら、20世紀スポーツ史を彩った名選手が登場。
作品の多くはデジタル復元されているため、1912年ストックホルム大会の金栗四三、1928年アムステルダム大会の人見絹枝らの姿も、はっきり見る事ができる。
1964年東京夏季大会をめぐる短篇ドキュメンタリーの選集も加え、企画全体では計27作品(23プログラム)を上映。
3本のサイレント映画は、ライブ解説や弁士、音楽伴奏も付けて上映される。
今回の企画について、国立映画アーカイブ主任研究員の岡田秀則氏は「スピード感がある競技が多いのと、背景が白い事もあって、冬季オリンピックの映画に見応えがある作品が多い事に気がついた。映画でオリンピックを見る事で、運動と映像が重なりあう美を感じていただけたら」と語った。
特集上映「オリンピック記録映画特集 ─ より速く、より高く、より強く」は、国立映画アーカイブ 長瀬記念ホールOZU(2階)にて、2019年11月26日(火)-12月22日(日)に開催。
料金は一般520円など(サイレント映画の回は別料金)。11月12日(火)10時から、チケットぴあで全上映会の前売券が発売される(全席自由・各150席分)。
『白い恋人たち/グルノーブルの13日』 © 1968 / Comité International Olympique(CIO)
『第21回オリンピック大会』 © 1976 / AUJARD, Henry
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国立映画アーカイブ 公式サイト