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    レポート
    ビアトリクス・ポター™生誕150周年 ピーターラビット™展
    Bunkamura ザ・ミュージアム | 東京都
    絵手紙から生まれた、ちいさなウサギの物語
    世界中の人に愛されている青いジャケットのうさぎ、ピーターラビット。今年は作者のビアトリクス・ポター(1866-1943)がロンドンで生まれて、ちょうど150年のメモリアルイヤーです。ファン待望の巡回展が、Bunkamura ザ・ミュージアムから始まりました。
    ピーターラビットのイメージにあわせた会場
    ビアトリクス・ポター《ノエル少年への絵手紙の直筆写し》
    ビアトリクス・ポター《私家版『ピーターラビットのおはなし』初版》
    (左から)ビアトリクス・ポター《私家版『ピーターラビットのおはなし』表紙絵》 / ビアトリクス・ポター《私家版『ピーターラビットのおはなし』口絵》
    ビアトリクス・ポター《『こわいわるいうさぎのおはなし』草稿》
    (左から)ビアトリクス・ポター《『セシリ・パセリのわらべうた』口絵》 / ビアトリクス・ポター《『セシリ・パセリのわらべうた』挿絵》
    (左から)デルマー・バナー《若き日のビアトリクス・ポターの肖像画》 / デルマー・バナー《ビアトリクス・ポターの晩年の肖像画》
    (左上)《紙しばい『ピーター兎』》 / (手前)《お伽小説:悪戯な小兎》
    グッズ売り場はいつもより場所も広いです
    展覧会は3章構成。会場もピーターラビットの世界感を取り入れた、愛らしい雰囲気です。

    ロンドンの裕福な家庭に長女として生まれたビアトリクス・ポター。幼い頃から絵も達者でした。

    ピーターラビットはビアトリクスが描いた絵手紙から生まれました。ビアトリクスの家庭教師だった女性の息子が病気になり、見舞いとして送った絵手紙に描かれたのが、4匹のウサギの話。ちなみに「ピーター」は、実際にビアトリクスが飼っていたウサギの名前です。

    周囲の薦めもあって、絵手紙の内容をふくらませて絵本にしたビアトリクス。モノクロの自費出版が大手出版社の目にとまり、色つきになって刊行されました。ちいさなウサギの物語は、ここから大きく羽ばたいていく事となります。


    CHAPTER 2「ピーターラビットの誕生」

    CHAPTER 2は「絵本シリーズの世界」。「ピーターラビットのおはなし」の後もビアトリクスは次々に絵本を出版、ベストセラー作家の地位を確立します。

    ビアトリクスを語る上で重要なキーワードが、イングランド北西部の湖水地方です。ビアトリクスは避暑地として家族とともに訪れて以来この地に魅せられ、後年には居を構えました。その作品にも、湖水地方の豊かな田園風景がしばしば描かれています。


    CHAPTER 2「絵本シリーズの世界」

    CHAPTER 3は「ビアトリクス・ポターの人生」、ビアトリクスの人物像に迫ります。

    「ピーターラビットのおはなし」がヒットすると、ビアトリクスはピーターの人形やボードゲームを作って商品登録。世界観を法的に保護した上で発展させるという、今では当たり前となったキャラクター・ビジネスの先駆者でもありました。

    生涯にわたって、自然への深い愛情とまなざしを持ち続けたビアトリクス。1943年に77歳で死去した際、彼女が所有していた湖水地方の膨大な土地は、遺言によって英国ナショナル・トラストに寄贈されています。


    CHAPTER 3「ビアトリクス・ポターの人生」

    これがお目当ての方も多いかもしれません。ミュージアムショップはいつものBunkamura ザ・ミュージアムの展覧会より大きなスペースで、さまざまな限定グッズを揃えました。

    ぬいぐるみ、トートバック、Tシャツ、エプロン、マスキングテープ、マグカップ等々、限定品のため、欠品の可能性もあります。お目当てがある方は、お早目に。


    充実のグッズ売り場

    展覧会はBunkamura ザ・ミュージアムを皮切りに5会場を回る巡回展。東京の後は福岡、仙台、大阪、広島と進みます。会期と会場はこちらでご確認ください。

    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2016年8月8日 ]

    大人の塗り絵POSTCARD BOOK ピーターラビット色鉛筆BOX大人の塗り絵POSTCARD BOOK ピーターラビット色鉛筆BOX

    ビアトリクス・ポター (著)

    河出書房新社
    ¥ 2,700

    料金一般当日:1,400円
     → チケットのお求めはお出かけ前にicon


    ■ピーターラビット展 に関するツイート


     
    会場
    会期
    2016年8月9日(火)~2016年10月11日(火)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00(毎週金・土曜日は21:00迄) ※入館は各閉館の30分前まで
    休館日
    会期中無休
    住所
    東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F
    電話 03-3477-9413
    公式サイト http://www.peterrabbit2016-17.com/
    料金
    一般 1,400(1,200)円/大学・高校生 900(600)円/中学・小学生 600(400)円
    ※()内は20名以上の団体料金
    ◎学生券をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いいたします。(小学生は除く)
    ◎障害者手帳のご提示で割引料金あり。詳細は窓口でお尋ねください。未就学児は入館無料。
    展覧会詳細 ビアトリクス・ポター™生誕150周年 ピーターラビット™展 詳細情報
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