
《関羽張飛図》 片山楊谷、絹本着色、二幅、寛政3年(1791)、鳥取県立博物館蔵
長崎出身の片山楊谷(1760-1801)は、諸国遊歴中に鳥取藩の支藩・西館藩主池田冠山に見出され、茶道家片山家を継いだ近世鳥取画壇を代表する画家のひとりです。画風は奇抜で斬新な構図と筆致に特徴があり、人物や動物の毛を一本一本丹念に描きこむ毛描を得意としました。
本作は『三国志』で有名な関羽と張飛が描かれます。右幅の関羽図は曹操と別れて劉備のもとへ戻る際、灞陵橋で曹操から餞別の錦の袍をもらう場面と見られます。左幅の張飛図は、長坂橋で曹操軍と対峙した際、橋を切り落として相手を大声で挑発する場面です。鮮やかな色彩と独特の癖のある顔立ちに楊谷らしさが感じられます。
担当者からのコメント
人間のような豊かな表情が唯一無二の馬たちです。ばっちり決まったポーズもかっこいい!
本作は2025年12月16日(火)~2026年2月11日(水)まで、鳥取県立美術館のコレクション展で展示されます。ぜひ直接ご覧ください。
https://tottori-moa.jp/exhibition/view/exhibition-01-6/