▼本の装丁ばかりかフォントや紙質までデザインするのがブックデザイナー・祖父江慎▼作者の心情までくみ取り表現する独自の手法。今取り組む未来の本とはいったい?
50歳にして奄美に渡り、濃密な自然を描いた傑作を残した田中一村。近年、発掘が進む作品から、若き日の葛藤が明らかになってきた。絵に秘められた奄美への道を読み解く。
自然を主題とする、澄んだ光にあふれた一村の絵画は、情熱の結晶で、静かで落ち着いた雰囲気の中に消えることのない魂の輝きを宿しています。神童と呼ばれた一村が7歳の時に描いた「菊図」23歳、新境地に向かおうとする力強さが伝わる「椿図屏風」奄美で描いた名作の数々「アダンと小舟」「パパイヤとゴムの木」「アダンの海辺」「不喰芋と蘇鐵」等を紹介。また、同時代に活躍した日本画家たちの作品も解説し系譜をたどります。