
《馬模様イカット》 19世紀 木綿 平織 経絣
インドネシア共和国の中でもスンバ島は、イカット(絣織)をはじめとする、見事な織物の技術で知られています。
絣織とは、あらかじめ染め分けた糸を織って、模様を表現する技法をいいます。
このイカットには、藍と茜の2色を使って、馬と鶏の模様が織り出されています。
スンバ島の人々にとって馬は大切な財産であり、荷物を運ぶための手段である一方、儀礼の際には供物として捧げられました。
このイカットもまた、そうした儀礼の際に用いられる貴重な布であったと考えられます。
担当者からのコメント
2025年12月10日(水)から23日(火)まで、当館ではインドネシアの染織品を展示しております。このイカットは展示していませんが、他の馬模様のイカットをご鑑賞いただけますので、ぜひお越しください。