
《木蘭》 橋本関雪 1918年
「第12回文展に出品され、特選を受賞した大正期関雪の代表的作品。老齢の父に代わり男装して兵役に従軍したという木蘭が、12年に及ぶ戦いの後故郷へ向かう道中で、兜を外して木陰で休息する場面を描いている。」
担当者からのコメント
2018年にDIC川村記念美術館より、当館に収蔵が変更された関雪の人気作品の一つです。白沙村荘 橋本関雪記念館に保存されている、関雪の大画室 存古楼で最初に描かれた作品ではないかとされております。
干支となる馬の部分は、木蘭が歴戦の褒賞として受け取った白馬。胡粉ではなく鉛白で描かれており、本金の裏箔素地がその下に少し透けて淡く輝くような神秘的な表現が施されています
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