
《そりで来た正月》 1970(昭和45)年
谷内六郎《そりで来た正月》は、1970年のお正月、『週刊新潮』2週合併号の表紙として描かれた作品です。
深い雪に閉ざされた山村に、正月の華やいだ雰囲気を運ぶのは、馬そりでした。小さな獅子頭を片手に、たくさんの風車やおもちゃを持って現れた行商のおじさんに、子どもたちはさっそく興味津々。
温かみあふれる筆致で描かれた心和むお正月の情景をお楽しみください。
担当者からのコメント
谷内六郎(1921-1981)は家族と共にたびたび横須賀を訪れ、1975年には観音崎公園にほど近い場所にアトリエを構えました。
そうした縁から、1998年に遺族から『週刊新潮』の表紙原画約1300点をはじめとする膨大な数の作品や関連資料が寄贈されました。
微笑ましく、少しなつかしい谷内六郎の世界は、横須賀美術館の谷内六郎館で、季節ごとの展示替えによりご紹介していますが、現在、改修工事のため休館しています。
再開予定の2026年9月に、またお会いしましょう。
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