《マンモス牙製ウマ彫刻》

この作品の応援メッセージを見る

《マンモス牙製ウマ彫刻》 撮影:城野誠治

北海道立北方民族博物館


ロシア連邦サハ共和国ヤクーツクでつくられたサハ民族の彫刻作品です。
サハが飼育するウマは、冬の気温がマイナス50度を下回る地でも生きられるよう長い毛におおわれており耐寒性の高いことが知られています。
サハはウマとのかかわりが深く、現在のサハ共和国の紋章にもウマに騎乗した人の姿が象られています。本作品ではウマの背に載せられた鞍の下に美しく刺繍された鞍敷が表現されていて、特別な日のウマであることがわかります。
ウマの横にたっているのは、サハ語で「セルゲ」と呼ばれるウマつなぎです。実用だけではなく、家族・土地・宇宙観を象徴する、サハにとってはとても大切な柱です。2007年収蔵。


担当者からのコメント

温暖化の影響は北方地域にもおよび、永久凍土が融けてマンモスの牙や歯、ときにはミイラがみつかることも増えています。マンモスの牙は北方諸民族の間では古くから使われてきた素材です。断面にみられる網目状の線の角度によって象牙と区別することができます。
以前展示したサハのカレンダーには、毛の色の違いでウマが32種類にも分類されて紹介されており、サハとウマのつながりの深さを感じました。

この作品の応援メッセージを見る
この作品に投票する

投票は1日1回までとなります。

おすすめレポート
学芸員募集
阪神甲子園球場職員(歴史館担当) [阪神甲子園球場(兵庫県西宮市、阪神電車「甲子園駅」徒歩3分)]
兵庫県
【公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集! [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
東京都
奈良国立博物館アソシエイトフェロー(対外交流推進担当)の募集について [奈良国立博物館]
奈良県
国立工芸館 インターン募集! [国立工芸館]
石川県
明石市立文化博物館 文化財資料整理員・博物館学芸員募集 [明石市立文化博物館]
兵庫県
展覧会ランキング
1
TOKYO NODE | 東京都
Mrs. GREEN APPLE MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』
開催中[あと27日]
2025年12月6日(土)〜2026年1月9日(金)
2
國學院大學博物館 | 東京都
企画展「性別越境の歴史学」
開催中[あと72日]
2025年12月6日(土)〜2026年2月23日(月)
3
国立新美術館 | 東京都
ルーヴル美術館展 ルネサンス
開催まであと270日
2026年9月9日(水)〜12月13日(日)
4
森アーツセンターギャラリー | 東京都
マチュピチュ展
開催中[あと78日]
2025年11月22日(土)〜2026年3月1日(日)
5
国立西洋美術館 | 東京都
チュルリョーニス展
開催まであと105日
2026年3月28日(土)〜6月14日(日)