本展示では、作家、ミュージシャン、映画監督、演出家など幅広く活躍し、帝京大学にも特任教授として籍を置く、辻仁成先生の個展「辻仁成 展-パリ情景、動かぬ時の扉-」(港区南青山、新生堂、2024年7月20日~28日)の序章として、2つの絵画を紹介いたします。
長年、公開されることのなかった辻仁成先生の絵画作品は、日本画家・千住博氏の後押しによって、日の目を見るに至りました。
我が子であり、自分自身でもある絵画作品を公開するということは、詩や小説の発表とも通じる自己の表出であり、それは辻仁成先生の人生そのものと言えます。
フランス ノルマンディのアパルトマンで描かれた「青い時間」、「赤い壁のある集落」と題された2作品は、帝京大学出版会より2024年7月7日に発行の『辻 仁成アートブック パリ情景 動かぬ時の扉-Vision de Paris-』に収録された作品群の一部となっており、このアートブックに収録された油絵約80 点は、中編小説「動かぬ時の扉」と根底で繋がり合い、辻仁成先生の表現のあり方を伝えています。
今回展示する2作品を通して、マルチに活躍されてきた辻仁成先生の画家としての創作活動、表現の一端に触れていただければ幸いです。