東京都美術館開館100周年記念

アンドリュー・ワイエス展

東京都美術館 | 東京都

みんなの感想

アンドリュー・ワイエス
評価
びちゃ
作品の品揃えとして、水彩や習作、素描が多く、あまり期待していなかったが、そんなことは全く関係なく、ワイエスの持つ郷愁、空気感、儚さ、温かみ、素材感を十分に満喫できる内容だった。作品数も多かった。いわゆる代表作や有名な作品ではないかもしれないが、細かく丁寧な描写によって生み出される静謐さ、空気感はあらゆる作品に共通している。 写実絵画の特徴でもあるのか、アントニオ・ロペス等のスペイン写実絵画にも似た感覚があるなと思った。 水彩でもマチエールを感じさせるのは、初めての経験だった。館内のビデオで、ワイエスの技法について解説していたが、水分を切って、かすれた絵の具を何度も塗り重ねることによるのかな。 作品の多くに解説が付いていて、象徴となるもので人の存在を感じさせることも理解しやすかった。 残念だったのは、海からの風の習作が複数あったので、完成品の写しでもあったらイメージしやすかったなと思う。
さながら西洋の墨画かのような水彩画、テンペラ画。
評価
にじまま
色を抑えたワイエスの作品は、さながら西洋の墨画ではと思わせるような水彩画。緻密なドライブラシュという技法やテンペラで描く風景も建物、窓を境界とした画角の作品にも共通して感じられたのは冷たく湿潤な空気の重さ。亡くした大切な人々への哀愁や発展していくアメリカに取り残された北米の片隅の古き故郷へ郷愁の心象風景とも思われた。
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