八ヶ岳美術館では、令和8(2026)年9月19日(土)~12月6日(日)まで、企画展「松本春崇 縄文ポトラッチーつないで結ぶ八ヶ岳美術館」を開催いたします。
松本春崇(まつもとはるたか)は、「四つ」をテーマに、縄で描く縄文絵画をはじめ多様な表現を展開しています。また、家などの建築物をその場所に関わる人々と共に縄で十字に縛る「家縛りプロジェクト」を実施し、縄で縛ることで記録や記憶を痕跡として残す、新しい縄文芸術としています。
八ヶ岳美術館が位置する八ヶ岳の西南麓では、縄文時代の文化が発展し、多くの集落跡や土器などの考古資料が出土しています。本展では、土器や土偶をモチーフとした絵画を中心に、原村の子どもたちと共に八ヶ岳美術館を縄で縛った作品「つないで結ぶ八ヶ岳美術館」のほか、彫刻や映像作品を展示します。縄文文化の豊かさと贈与をめぐる思想を手掛かりに、縄文を従来の時代区分から解き放ち、現代から未来へと続く「超縄文時代」として捉え直すことを試みます。
■会期情報
名 称 企画展「松本春崇 縄文ポトラッチーつないで結ぶ八ヶ岳美術館」
会 期 令和8(2026)年9月19日(土)~12月6日(日)
時 間 9:00~17:00(最終入館16:30、会期中無休)
主 催 八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会
協 賛 スワテック建設株式会社、諏訪信用金庫、株式会社イツミ、たてしな自由農園
■関連イベント
【家縛りプロジェクト】
八ヶ岳美術館結び:つないで結ぶ八ヶ岳美術館
9月18日(金)9:00~12:00頃(予定)
※雨天の場合は9月19日(土)に延期。詳しくはお問合せください。
制作協力 原小学校6学年の児童の皆さん
原小学校6年生の皆さんと一緒に制作した「四線譜縄」で、建物全体をプレゼントのように十字につないで結ぶアートイベント「家縛りプロジェクト」をおこないます。
八ヶ岳美術館をイメージして選んだ色(コードカラー)で染めた四本の縄を楽譜に見立て、その楽譜に児童一人一人の思い出がつまった古着で音符を作り、思い出のメロディを自由楽譜として創作しました。
みんなの思い出が表現されたこの縄で、児童の皆さんと共に八ヶ岳美術館をつないで結び、コラボレーション作品として展覧会期間中、展示します。
【シンポジウム】
縄文開放:縄文の聖地より
10月31日(土)13:30~16:00
参加費不要(入館料のみ)
要予約
なぜ諏訪・八ヶ岳地域では、これほど豊かな縄文文化が花開いたのか。考古学・哲学・文学・芸術の視点から、この土地に受け継がれる文化の力を探り、縄文を過去の遺産ではなく、現代へと開かれた創造の源泉として捉え直します。
司 会
湯沢 英彦(明治学院大学文学部名誉教授)
登壇者
酒井 健(法政大学文学部名誉教授)
澤田 直(立教大学文学部名誉教授)
守矢 昌文(茅野市尖石縄文考古館特別館長・日本考古学協会員)
松本 春崇(アーティスト)
■作家プロフィール
松本春崇|Harutaka MATSUMOTO(アーティスト)
千葉県市川市在住。多摩美術大学大学院修了後、フランス政府給費を受け1987-89年パリのエコール・デ・ボザール留学。クリスチャン・ボルタンスキーに師事する。2003-04年文化庁芸術家在外研修員によりニューヨーク滞在。1986年より「四つ」をモチーフに絵画や彫刻、写真などの4ism作品の制作を始める。四つのものを描いたり、縄により画面を四分割したりし、2010年頃から元絵をグリッドで切り取り反転したイメージを合わせた縄文グリッド絵画へと展開する。平行して2010年から編集者の角田良江(hmp Art)と「家縛りプロジェクト」をスタートし「旅する家縛りプロジェクト 縄の聖地・信州へ」(2019-2020年)など53件実施。国内外での個展、グループ展、アートプロジェクトなど多数。
主な展覧会/「岡谷シルクトレインプロジェクト」(岡谷蚕糸博物館,長野, 2023年)、「ひも縄の精霊とつなぐもの」(諏訪市美術館,長野, 2019-2020年)、「縄文式アッサンブラージュ」(日仏会館ギャラリー,東京, 2018年)、「Cinemas-Weekend Christian」(MAC/VAL,フランス, 2010年)、「La Chaine-日仏現代美術展」(BankART1929Yokohama,神奈川, 2007年)、「Japanese Contemporary Art Festival」(ヘイリ芸術村,韓国,2007年)など。