「ルオーとグロテスク」

パナソニック汐留美術館 | 東京都

 地下室で生まれた自らを「カタコンベの画家」と呼んだルオーにとって、イタリア語のグロッタgrotta(洞窟)に由来するグロテスクgrotesqueほどふさわしい言葉はないのかもしれません。一般に奇怪、異様、不気味といった否定的なニュアンスで語られることの多いグロテスク。しかし別名≪デマゴジー≫(大衆迎合、衆愚政治)とも題されたルオーの≪グロテスクな人物たち≫を見ればわかるように、表層的な諧謔の裏面には辛辣な諷刺の毒が隠されていることも事実です。  ルオーは醜悪な娼婦、傲慢な裁判官、善良なユビュ、苦笑する道化師、呻吟するキリストなどの主題をカリカチュアにも似た的確な描線と簡潔な構図で描くことで、グロテスクの正体である「滑稽と恐怖」、「善と悪」、「美と醜」、「聖と俗」、といったアンビバレントな感情を見事に造形化しています。戯画化されたルオーの人物たちを眺めていると、最初は隣人を、最後には自分自身をそこに発見し、私たちは愕然とします。描かれた人々の不気味な笑いが含むしたたかな批判機能こそグロテスクの真骨頂と言えるのではないでしょうか。  今回は出光美術館の出品協力を得て、ルオー作品を上記四つのカテゴリーに分けてグロテスクの諸相を検証するとともに、ルオーが希求してやまなかった「色、形、ハーモニー」の実体に迫ります。
会期
2007年5月26日(Sa)〜8月19日(Su)
会期終了
開館時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
料金
一般500円(65歳以上400円)、大学・高校生300円、中・小学生200円 ※障がい者手帳をお持ちの方は無料です。
休館日
月曜日(7月16日は開館)、8月13日(月)~8月16日(木)
会場
パナソニック汐留美術館
住所
〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-1  パナソニック東京汐留ビル4階
050-5541-8600(ハローダイヤル)
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「ルオーとグロテスク」
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