「幻の京薩摩展 ~百年振りに里帰りした名品を公開~」

清水三年坂美術館 | 京都府

 美術のジャンルの一つに細密美術がある。特に有名なのはペルシャ(イラン)やムガール(インド)の細密画(ミニアチュール)である。人々はより手の込んだもの、細密なものを愛するのではないだろうか。細密にすることがより美しさを増すというジャンルの話ではあるが…。見る側はその途方もない繊細な技術や忍耐力に驚き、作る側はだれにも真似できないほどの技を誇りに感じる。それが細密美術の世界である。  日本においては、ペルシャやムガールのような細密画は発展しなかったが、むしろ七宝や金工において細密な世界が日本独自に発展した。細密画に近いものをあげるなら、その代表格は薩摩焼であろう。  薩摩焼は、桃山時代に薩摩や大隈(鹿児島県)の窯で朝鮮半島の陶工たちによって始められた焼きもので、日本が初めて参加した慶応3(1867)年のパリ万国博覧会では、単独で参加した薩摩藩が薩摩焼を出品し、高い評価を受けている。その後、京都・大阪・名古屋・東京・横浜などでも薩摩風の絵付けの焼きものが流行し、その多くが輸出されることで海外における「SATSUMA」は日本陶磁の一ブランドとして定着することになる。まだ工業製品を持たなかった当時の日本にとって「SATSUMA」は他の陶磁器や七宝、金工と並んで日本の輸出商品の花形であった。特に京都の粟田口周辺で作られた京薩摩は、文化の拠点だった京都ならではの美的センスが活かされているため、構図が美しく人気が高かった。当時、数多くあった「SATUMA」の窯のなかでも、京都の錦光山と大阪の藪明山は、優れた作品を生み出すことで知られ、窯がなくなった今もなお、世界中に愛好家は多い。
会期
2007年5月30日(We)〜8月26日(Su)
会期終了
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
料金
大人500円、大・高・中学生300円、小学生200円 ※20名以上の団体は20%割引
休館日
月、火曜日休館、祝日開館
会場
清水三年坂美術館
住所
〒605-0862 京都府京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1
075-532-4270
「幻の京薩摩展 ~百年振りに里帰りした名品を公開~」
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