華宵没後40周年展「~法円寺のパパやママによろしく~」

高畠華宵大正ロマン館 | 愛媛県

 「法円寺のパパやママによろしく・・・・」  この言葉は、華宵が亡くなる半年前、東京にいる病床の華宵を見舞った兄・亀太郎に対して華宵が伝えた言葉です。兄とはそれが最後の回向となりました。昭和41年7月31日、享年78才で華宵はその生涯を閉じました。  高畠華宵は明治21年(1888年)に愛媛県宇和島市で商家の次男として生まれました。14才で故郷を離れ、様々な苦労を経て、大正から昭和初期にかけて一世を風靡した人気挿絵画家として知られています。昭和8年頃からは主に日本画制作に没頭していましたが、戦後は児童向けの絵本や世界名作文庫などに作品を描くなど、幅広い活動を続けていました。しかし戦後は、養子一家との生活を華宵の筆一本で支えるほどの勢いはなく、晩年は経済的に困窮することもしばしばでした。  最晩年は、兄・亀太郎の計らいによって、明石市の老人施設で過ごしていた華宵ですが、亡くなる1年4ヶ月前から始まったファンの一人鹿野琢見氏との交流は、弥生美術館(東京都文京区)の華宵コレクションへと引き継がれていきました。  また生まれ故郷の愛媛県に1990年(平成2年)に開館した高畠華宵大正ロマン館では、これまで華宵作品をテーマにしたコレクション展などを50回以上も開催しています。  本展では、華宵の没後40年を記念して、華宵の生涯と芸術世界を改めて見直す展覧会です。宇和島での少年期から画学生時代を経て挿絵画家全盛期へ、そして戦後の絵本や日本画の制作時代と時間的な推移を追いながら、作品内容や作風の全貌を追います。華宵の人生を8つの時期に分類し(詳細は<展示内容>を参照)、その時々に華宵が実家(「パパやママ」や兄弟)に宛てた手紙を紹介することで、作品からだけでは推し量れない華宵の人間像にせまります。特に今回は、晩年の代表作「キリスト3部作」を中心に、老いや死の不安と闘う最晩年の華宵の様子を詳らかにします。また同時開催として、華宵生誕の地・宇和島市にある宇和島市立歴史資料館で(昨年夏より華宵作品を常設展示しています)、華宵没後40年を記念した展示を行います(「華宵没後40周年~カラコ・ハナタカ・エベス様~」/6月22日~9月9日))。  本展を通じて、現代も色あせない「大正ロマンの世界」をお楽しみ頂くと同時に、高畠華宵という一人の画家の人生をより身近に感じて頂ければ幸いです。
会期
2007年6月15日(Fr)〜9月25日(Tu)
会期終了
開館時間
10:00~17:00(入館締切は30分前)
毎週土・日
料金
一般(中学生以上)500円(20名以上団体400円) 身体障害者手帳をお持ちの方400円 小学生300円
休館日
毎週水・木曜日
会場
高畠華宵大正ロマン館
住所
〒791-0222 愛媛県東温市下林
089-964-7077
華宵没後40周年展「~法円寺のパパやママによろしく~」
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