生誕100年記念「田中君枝展」

    名古屋市美術館 | 愛知県

     田中君枝は、1908年に中国福建省に生まれ(出生届は父・善立の郷里で現在の名古屋市中川区。本名喜美子)、1927年に愛知県高等女学校を卒業後、松岡映丘に師事して日本画を学び、1932年の第12回帝展に初入選しました。しかし、この頃から洋画への転向を志して、二科会の研究所(熊谷守一、東郷青児ら)に学び、1938年の第25回二科展に初入選して以来、二科会を舞台に活躍した女性画家(1970年までの画名は田中君子)です。生前は、二科会の前衛的な若手画家を集めた「九室会」にも参加して、幻想性に溢れた抽象的な画風の作品を発表しました。  戦後は、1947年女流画家協会を三岸節子、桂ゆき、桜井浜江らとともに創立して、1955年には委員になり第1回展から第41回展まで生涯作品を続けました。二科会では、1950年の第35回展で35周年記念展賞を受賞して、1980年には評議員になりましたが、1987年に死去しました。  独特の宗教的な自然観と重厚で多彩な油彩表現による画風で、小さな生きものたちの世界から祈りに満ちた高大な宇宙まで描いて「弧高の女流画家」と呼ばれています。  今回の常設企画展では、日本近代美術の先駆的な女性画家・田中君枝の生誕100年を記念して、半世紀にも渡る芸術の軌跡を、郷土・名古屋で初めて紹介するものです。
    会期
    2008年4月5日(土)〜6月1日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00(入場は16:30まで)
    毎週金曜日は~20:00まで(入場は19:30まで、祝日の場合は除く)
    料金
    一般:300円(250円)/高大生:200円(150円)/小・中生以下無料/名古屋市内在住で65歳以上の方100円(80円) ※( )内は30名以上の団体料金
    休館日 月曜日(ただし5月5日は開館、5月7日は閉館)
    会場
    名古屋市美術館
    住所
    〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-17-25 (芸術と科学の杜・白川公園内)
    052-212-0001
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