アール・ヌーヴォーを生んだ日本の装飾美

海野勝みんと正阿弥勝義

清水三年坂美術館 | 京都府

 明治という時代は刀装金工達にとっては苦難の時代であった。それまでの幕藩体制が崩壊し、将軍家や大名家に仕えていた数千人の刀装金工達は突然職を失うことになる。多くの刀装金工達が貿易用の、欧米人好みにデザインされた花瓶や煙草箱やアクセサリーなどを作って生計をたてていた中で、そういったものは一切作らず、新しい時代の金属工芸の姿を真剣に模索していた人達がいた。それがと海野勝みん、正阿弥勝義等であった。  彼等はその時代、欧米諸国で頻繁に開催されていた万国博覧会に次々と新しい感覚の作品を発表し、受賞を重ね、欧米でも非常に高い評価を得ることに成功した。海野勝みんは水戸金工として、また正阿弥勝義は岡山藩お抱え金工として幕末を迎えたが、明治になって頭角を現し、一躍注目される存在となった。  日本が長い間鎖国をしていた為、日本の美術工芸は、欧米の一般の人々にはほとんど知られていなかった。それ故、欧米諸国の万国博覧会で日本の美術工芸が紹介されるやいなや、連日押すなの盛況で、たちまちフランスを中心にジャポニズムブームがおこった。そして、世紀末になると、日本の植物・昆虫達をモチーフにした美術工芸に触発された芸術家達の間で新しい芸術運動が展開された。それがアール・ヌーヴォーである。
会期
2008年11月28日(Fr)〜2009年2月22日(Su)
会期終了
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
料金
大人:500円、大・高・中学生:300円、小学生:200円 ※団体20%割引(20名以上)
休館日
月・火曜日(祝日開館)、展示替期間、年末年始(2008年12月29日~2009年1月3日)※臨時休館有
会場
清水三年坂美術館
住所
〒605-0862 京都府京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1
075-532-4270
海野勝みんと正阿弥勝義
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