京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAでは、金氏徹平、Tom Woolner、山本麻紀子の企画による「舞台がぼんやり見えて きた」展を開催いたします。
金氏徹平と山本麻紀子は本学在学中に、Tom Woolerは本学の交流締結校であるイギリスの ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに在学中に交換留学制度を利用したことで出会いました。
異文化での経験を通して獲 得できる新たな視座は、それまでの常識や価値観を刷新し表現の可能性を押し拡げる契機となります。同時に自国の文化との差異やコミュニケーションの齟齬はストレスに繋がり、それに対処する高い対応能力が求められます。それらの 経験が表現者を志す美術大学生の糧となったことは明らかです。
本展では金氏、山本、Woolerの3人が、10年以上の時を経て京都でもう一度集い、留学経験をもとに「価値観、常識、視点」 をテーマとする共同制作に取り組み、会場内に大きな舞台装置を制作します。
その舞台上では会期中に様々イベントやパフォーマンスを開催します。ゲストアーティストによるパフォーマンス、また京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 周辺の地域コミュニティーと関わりを持つようなプログラム(ファミリーデー、小学生対象ワークショップ、高校生対象 特別授業、シニア対象カルチャースクールなど)を計画しており、その様子は随時会場内にドキュメンテーションとして 展示されます。
イベントやパフォーマンスの内容によって、金氏、Woolner、山本の3人やイベント参加者との関わりを通して舞台は日々変容してゆきます。
変わりゆく舞台装置とそこで繰り広げられる出来事は、3人の美術作家の個人的な関係を起点として、美術の枠組みを再考し、新たな可能性へと接続することができるパフォーマティブなコラボレーション作品です。
本展は様々な領域に於いて、多様性の重要さが問われるいま、社会の中に敷かれた境界を越境し曖昧にする為の方法の一つとして予期せぬ出来事を誘発する舞台装置(プラットフォーム)を創出するという試みだともいえます。皆様、是非ご参加、ご高覧ください。