日本のアニメーションに遺したもの

    【コロナウイルス感染防止により延期】高畑勲展

    岡山県立美術館 | 岡山県

    初の長編演出(監督)となった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968年)で、悪魔と闘う人々の団結という困難な主題に挑戦した高畑は、その後次々にアニメーションにおける新しい表現を開拓していきました。 70年代には、「アルプスの少女ハイジ」(1974年)、「赤毛のアン」(1979年)などのTV名作シリーズで、日常生活を丹念に描き出す手法を通して、冒険ファンタジーとは異なる豊かな人間ドラマの形を完成させます。 80年代に入ると舞台を日本に移して、「じゃりン子チエ」(1981年)、「セ口弾きのゴーシュ」(1982年)、「火垂るの墓」(1988年)など、日本の風土や庶民生活のリアリティーを表現するとともに、日本人の戦中・戦後の歴史を再考するようなスケールの大きな作品を制作。遺作となった「かぐや姫の物語」(2013年)ではデジタル技術を駆使して手描きの線を生かした水彩画風の描法に挑み、従来のセル様式とは一線を画した表現上の革新を達成しました。 このように常に今日的なテーマを模索し、それにふさわしい新しい表現方法を徹底して追求した革新者・高畑の創造の軌跡は、戦後の日本のアニメーションの礎を築くとともに、他の制作者にも大きな影響を与えました。 本展覧会では、絵を描かない高畑の「演出」というポイントに注目し、多数の未公開資料も紹介しながら、その多面的な作品世界の秘密に迫ります。
    会期
    2020年4月29日(水)〜6月21日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:00~17:00(入館は16:30まで)
    料金
    一般 1,500(1,200)円 / 大学生 1,100(800)円 / 高校生 600(480)円

    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※中学生以下および障害者手帳をご提示の方とその付添者1名は無料
    休館日 月曜日(5月4日は開館)
    公式サイト https://takahata-ten.jp/
    会場
    岡山県立美術館
    住所
    〒700-0814 岡山県岡山市北区天神町8-48
    086-225-4800
    【コロナウイルス感染防止により延期】高畑勲展の巡回展
    おすすめレポート
    学芸員募集
    ポーラ美術館 学芸員及びエデュケーター募集 [ポーラ美術館]
    神奈川県
    肥後の里山ギャラリーの企画・運営担当者(学芸員) [肥後銀行本店 肥後の里山ギャラリー]
    熊本県
    令和7年度 独立行政法人国立科学博物館事務職員(施設系)独自採用試験 [独立行政法人国立科学博物館]
    東京都
    東京国立近代美術館 企画課・研究補佐員(司書)公募 [東京国立近代美術館]
    東京都
    新潟市歴史博物館 学芸員(嘱託職員)募集 [新潟市歴史博物館]
    新潟県
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催中[あと67日]
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    2
    上野の森美術館 | 東京都
    「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」
    開催中[あと25日]
    2025年9月20日(土)〜11月9日(日)
    3
    出羽桜美術館 | 山形県
    没後40年 有元利夫 優美な絵画世界への誘い
    開催中[あと53日]
    2025年9月5日(金)〜12月7日(日)
    4
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
    開催中[あと46日]
    2025年9月9日(火)〜11月30日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
    開催まであと10日
    2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)