左から、湯崎英彦(広島県知事)、中尾浩治(ひろしまトリエンナーレ2020総合ディレクター)
広島県では初めてとなる大規模な現代アート展「ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO」が開催される事となり、2019年10月9日(水)、都内で記者発表が行われた。
会場は広島県東部の備後地区で、三原市・尾道市・福山市の各中心部と、百島(ももしま:尾道市)・小佐木島(こさきじま:三原市)の約20施設。
旧映画館 CINE PATIO、三原市ゆめきゃりあセンター(ともに三原市)、旧三井住友銀行、尾道市立美術館(ともに尾道市)、ふくやま美術館、広島県立歴史博物館(ともに福山市)などが会場となる。
全体テーマは「Beyond」で、総合ディレクターには合同会社アート・マネジメント・しまなみ代表で、現代アートのコレクターでもある中尾浩治氏(テルモ元会長)が就任する。
展覧会の特徴として「現代アートが根付いてきた地域での開催」「地域の歴史を色濃く残す場所を選定」「日本人作家の作品を多く展示」「若手芸術家の活躍の場を提供」「現代アート×地域特有の魅力」の5点を提示。
うち、若手支援としては、若手作家を対象にしたアートコンペを開催。2020年1~2月に応募を受け付け、同5月の発表で3名程度を選抜。8月から3週間程度かけて滞在制作を行い、三原市ゆめきゃりあセンターで展示する。賞金も設定され、詳細は12月に発表される。
既に瀬戸内エリアでは、瀬戸内国際芸術祭(香川県、2019年で4回目)、岡山芸術交流(岡山県、2019年で2回目)が開催されている事もあり、ひろしまトリエンナーレも含めて、瀬戸内を現代アートの聖地として国内外で広く認知される事を狙う。
この日の発表には、広島県の湯崎英彦知事、中尾浩治総合ディレクターのほか、広島県在住のアーティストである柳幸典、岩崎貴宏の両氏も登壇。中尾氏は「(他の芸術祭との違いを出すための)逆張りではないが、日本人アーティストの作品を多く出したい」と強調した。
2回目以降に瀬戸内・岡山と連携し、開催時期をあわせる事については、現時点では「検討中」(中尾浩治総合ディレクター)としている。
会期は2020年9月12日(土)~11月15日(日)の65日間。
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