2020年1月24日(金)、東京・品川区の原美術館で「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020 ― さまよえるニッポンの私」のプレス向け内覧会が開催された。
名画や映画の登場⼈物、あるいは歴史上の⼈物に⾃らが扮するセルフポートレイト作品で知られる森村泰昌(1951-)の展覧会。
2018年にニューヨークのジャパンソサエティーで開催した展覧会「Yasumasa Morimura: Ego Obscura」の凱旋展という位置付けで、再編集された映像作品「エゴオブスクラ」と、この映像を⽤いて会期中開催される作家⾃⾝によるレクチャーパフォーマンス(全日程とも予約受付は終了)を通じ、日本近現代史、文化史に言及する。
映像作品には昭和天皇とダグラス・マッカーサー、マリリン・モンローや三島由紀夫らに扮した森村が登場。戦前の戦後の日本と米国の関係などに触れつつ、セルフポートレイトという形で「さまよえるニッポンの私」とは何かという命題に挑む。
マネ「オランピア」から生まれた初期代表作「肖像(双子)」と新作「モデルヌ・オランピア2018」、同じくマネ晩年の秀作を原作とする「フォリーベルジェールのバー」なども展示。映像作品と合わせて見ることで、制作の背景にも迫る事ができる。
原美術館では、1994年に「森村泰昌 レンブラントの部屋」展、2001年に「私の中のフリーダ 森村泰昌のセルフポートレイト」展を開催。今回が3回目の森村泰昌展となる。
「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020 ― さまよえるニッポンの私」は原美術館で、2020年1月25日(土)~4月12日(日)に開催。観覧料は一般 1,100円、大高生 700円、小中生 500円。
映像作品「エゴオブスクラ」より2020(参考写真)撮影:福永一夫 ©Yasumasa Morimura
「モデルヌ・オランピア2018」2018 ©Yasumasa Morimura
「なにものかへのレクイエム(MISHIMA 1970.11.25-2006.4.6)」2006 ©Yasumasa Morimura
記者発表での森村泰昌さん
発信:インターネットミュージアム
>原美術館 施設詳細ページ
>「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020 ― さまよえるニッポンの私」情報ページ
>原美術館 公式ページ