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レポート
野口久光 シネマ・グラフィックス
うらわ美術館 | 埼玉県
往年の名画ポスターがずらり
映画ポスターの世界で大きな足跡を残した、野口久光(のぐちひさみつ)。約150点の戦前・戦後の名作ポスターをずらりと揃えた展覧会が、ううらわ美術館で開催中です。
展覧会冒頭は野口の写真から
「天井桟敷の人々」「第三の男」…名作のポスターが並びます
サイズ別に違うデザインのポスターも
会場
フランス版オリジナルポスターの「天井桟敷の人々」と「禁じられた遊び」。野口版と比較すると…
俳優の雰囲気を掴むテクニックは抜群
雑誌「SCREEN」誌の付録
俳優のスケッチ。カトリーヌ・ドヌーヴ(左)とフランソワーズ・アルヌール
戦前・戦後の映画の黄金期に1,000枚を超えるヨーロッパ映画のポスターを制作した映画ポスターの第一人者、野口久光。映画イメージに合った手書きの文字と臨場感にあふれた俳優の表現で、映画ポスターを芸術的なレベルに昇華させました。


会場

会場のうらわ美術館では、これまでも何回かポスターを展示した展覧会を開催していますが、ここまで大量のポスター展は初めて。壁面にずらりと掲げられたポスターは圧巻です。

「天井桟敷の人々」「禁じられた遊び」など一部の作品は、フランス版のオリジナルポスターも展示。オリジナルも味があるデザインではありますが、比較してみると野口版の躍動感が印象に残ります。


「天井桟敷の人々」「第三の男」など

野口ポスターの代表作ともいえるのが、ヌーヴェルバーグの雄、フランソワ・トリュフォー監督の「大人は判ってくれない」。

野口が描いたこの日本版ポスターをトリュフォーは大変気に入って、野口に直接手紙を送ったほか、後の作品にもこのポスターを小道具として使いました。

1990年にはトリュフォーの追悼本がフランスで刊行されましたが、その表紙を飾ったのもこのポスターのデザインでした。


代表作の「大人は判ってくれない」など

野口の巧みさは、やはり人物の表現。会場後半には多くのスケッチも展示されています。

顔かたちだけでなく、俳優がもっているイメージも的確に表現。写真以上に本人らしく感じられます。


俳優のスケッチ

西宮市大谷記念美術館から巡回してきた本展。映画ファンはもちろん、グラフィックデザイン分野の方にも見ていただきたい展覧会です。

観覧済の有料チケットを提示すると、次回は団体料金で観覧できる嬉しい「リピーター割引」は、1年間有効です。(取材:2012年5月17日)

野口久光シネマ・グラフィックス

根本隆一郎 (編集)

開発社
¥ 2,500

会場
会期
2012年4月28日(土)~6月24日(日)
会期終了
開館時間
【日曜日・火曜日~木曜日】
10:00~17:00

【金曜日・土曜日】
10:00~20:00
休館日
月曜日 (月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始
住所
埼玉県さいたま市浦和区仲町2-5-1 浦和センチュリーシティ3階
電話 048-827-3215
公式サイト http://www.uam.urawa.saitama.jp
展覧会詳細 野口久光 シネマ・グラフィックス 詳細情報
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