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    レポート
    蜷川実花:Self-image
    原美術館 | 東京都
    憧れの原美術館で、渾身の大個展
    極彩色の鮮烈な写真で知られる写真家の蜷川実花さんですが、本展はモノクロのセルフポートレートを中心とした企画。「生身に近い、何も武装していない」特別な写真群(=Self-image)です。
    ギャラリー2:noir
    会場入口
    ギャラリー1:無題
    ギャラリー2:noir
    ギャラリー2:noir
    階段:無題
    ギャラリー4:PLANT A TREE
    会場入口には、高校一年の蜷川さんが中古屋で最初に買ったカメラ「MINOLTA X-700」が。5~6年はこれ1台で、仕事もしていたという
    記者発表での蜷川実花さん
    PVではAKB48「ヘビーローテーション」や「さよならクロール」、映画は「さくらん」「へルタースケルター」、さらに2020年東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会理事に就任と、写真家の枠を超えて活躍する蜷川実花さん。今回はモノクロのセルフポートレイトを企画の中心に据えています。

    会場は、蜷川さんが学生の時から何度も足を運び「いつかはここで展覧会ができたら」と思っていたという、原美術館。「こんなに何度も構成を考え直した事は無い」と、蜷川さんにとっても渾身の展覧会となりました。

    会場1階は、まずギャラリー1で金魚や雑踏をモチーフにした映像・音響インスタレーション作品。「人の目を楽しませるために、奇形と奇形を掛け合わせてつくる」金魚は、人間の欲望の象徴として蜷川さんが繰り返し撮っている対象です。

    一番大きなギャラリー2は「noir」。檻の中の愛玩動物、食糧としての屍など日常の中に潜む生や死に目を向けたもので、蜷川さんが自分の「生身に近い」と語る作品群です。


    ギャラリー2:noir

    2階のギャラリー4は、目黒川の桜を撮った「PLANT A TREE」。実はこの作品は、蜷川さんが離婚を決意したその日に事務所近くの桜を撮ったもの。「その時にしか撮れない写真になっているのでは」と語ります。

    そして、ギャラリー3と5が「Self-image」。多くのスタッフが関わる映像分野での仕事が続いた蜷川さんにとっても、完全に一人で完結するセルフポートレイトは、いわば原点といえるジャンル(蜷川さんのデビュー作は、モノクロのセルフポートレイトです)。「カメラ1台で何ができるか」と、自分自身を見つめ直す意味も込められています。

    多くの人がイメージする蜷川さんとは、また違う一面の作品群。蜷川ファンはもちろんのこと、「蜷川なんて…」と斜に構えている方々こそ、ぜひ現地で体感してみてください。
    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2015年1月22日 ]

    ノワール noirノワール noir

    蜷川 実花 (著)

    河出書房新社
    ¥ 2,808

     
    会場
    会期
    2015年1月24日(土)~5月10日(日)
    会期終了
    開館時間
    ※予約制。詳細は公式サイトへ。
    休館日
    月曜日(祝日にあたる 5 月 4 日は開館)、5 月 7 日
    住所
    東京都品川区北品川4-7-25
    電話 03-3445-0651
    公式サイト http://www.haramuseum.or.jp/
    料金
    一般 1,100 円、大高生 700 円、小中生 500 円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高
    生の入館無料/20 名以上の団体は 1 人 100 円引
    展覧会詳細 「蜷川実花:Self-image」 詳細情報
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