インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
  インターネットミュージアム  >  取材レポート  >  花魁ファッション

花魁ファッション

■肉筆美人画にうっとり
【会期終了】 豪華な髪形に贅沢な衣裳。花魁(おいらん)は、最新モードをまとった、江戸のファッションリーダーでした。庶民も憧れた花魁の姿は、浮世絵に繰り返し描かれています。花魁の艶やかな装いや、日常のひとこまを捉えた浮世絵を紹介する展覧会が、太田記念美術館で開催中です。
吉原における遊女の頂点、花魁。美貌はもちろん、著名人と互角に渡り合える知識を持ち、芸事も超一流。夜の商売でありながら、一般人も憧れたその存在は、現代の職業に置き換える事はなかなか困難です。

花魁の浮世絵を紹介する本展、展示室に入ると、いつもより肉筆画が目立ちます。そもそも、風俗画から美人を抜き出すように成立していった浮世絵。美人画は浮世絵のルーツのひとつといえる存在です。

1章「美を競う ─ ゴージャスな花魁ファッション」。花魁の花魁たるゆえんは、やはり、美しくある事。着飾る事は、とても大切でした。多くの簪(かんざし)、前で結ぶ帯と、吉原の長い歴史の中で、独特の美意識が育っていきました。

2章「美を競う ─ 美の歴史」。前述したように、浮世絵創成期からある美人画。菱川師宣の時代から明治半ばまで、約200年描かれた遊女。ファッションも大きく変わりました。

3章「年中行事」。7月の「玉菊燈籠」、8月の「俄(にわか)」など、吉原では年中行事が盛んです。多くの行事は「紋日(もんび)」と重なりますが、この日は揚代金が、ふだんの2倍。客がつかない遊女は、自分で払わなければいけない決まりです。こういう日にわざわざ行くのが“粋”、という事。ポイント2倍の日を選んで買い物をする自分とは大違いです。



4章「吉原24時」。遊女の仕事は、もちろん夜がメイン。最も忙しいのは18時頃から0時頃までの「夜見世」ですが、「昼見世」(14時頃~16時頃)も営業しています。いずれにしても、一般の人とは一日の過ごし方が違います。

5章「さまざまな遊里」。幕府公認の遊郭は吉原のみですが、非公認の遊里もあり、岡場所と呼ばれました。岡場所の中では、品川はランクが高いほうで、深川はもっと庶民的です。

6章「物語のなかの花魁」。一休と師弟関係になった地獄太夫、仙台藩主の意に沿わなかったため惨殺された二代目高尾(高尾太夫)など、伝説上の遊女は、浮世絵でも数多く表現されました。現代でも花魁や遊女は、しばしば映画や漫画の題材になっています。

会場2階では、花魁のファッションの変遷(髪形と衣裳)と、遊女のランクについてもパネルで解説。遊女のランクは時代によって変わり、以前の最上位は「太夫」、後に「呼び出し昼三(ちゅうさん)」が最上位になります。では花魁は? というと、実は花魁はランクの名前ではなく、あくまでも上位の遊女に対する通称です。

前期展は11月25日(日)まで、後期展は11月30日(金)~12月20日(木)。前後期で全ての作品が展示替えされます。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年11月1日 ]


 
会場太田記念美術館
開催期間2018年11月2日(金)~12月20日(木)
所在地 東京都渋谷区神宮前1-10-10
TEL : 03-5777-8600
HP : http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
展覧会詳細へ 花魁ファッション 詳細情報
取材レポート
東京国立博物館「出雲と大和」'
出雲と大和
東京都美術館「ハマスホイとデンマーク絵画」'
ハマスホイ
21_21
デザイナー達の原画
根津美術館「〈対〉で見る絵画」'
〈対〉で見る絵画
府中市美術館「青木野枝 霧と鉄と山と」'
青木野枝
弥生美術館「もうひとつの歌川派?! 国芳・芳年・年英・英朋・朋世」'
もうひとつの歌川派
東京都現代美術館「ミナ
皆川明
明治神宮ミュージアム「天皇陛下御即位奉祝 明治神宮ミュージアム開館記念展」'
明治神宮M. 開館
渋谷区立松濤美術館「パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華 サラ・ベルナールの世界展」'
サラベルナール
国立西洋美術館「ハプスブルク展
ハプスブルク展
三井記念美術館「国宝
明治天皇への献茶
東京ステーションギャラリー「坂田一男
坂田一男
出光美術館
やきもの入門
東京国立近代美術館「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」'
窓展
岡田美術館「DOKI土器!土偶に青銅器展
DOKI土器!
国立新美術館「ブダペスト
ブダペスト
東京国立博物館
人、神、自然
エリアレポート Bunkamura 「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」
[エリアレポート]
ソール・ライター
エリアレポート 京都国立近代美術館「記憶と空間の造形 イタリア現代陶芸の巨匠 ニーノ・カルーソ」
[エリアレポート]
ニーノ・カルーソ
エリアレポート 名古屋市美術館「没後90年記念 岸田劉生展」
[エリアレポート]
岸田劉生
エリアレポート 愛知県美術館「コートールド美術館展 魅惑の印象派」
[エリアレポート]
コートールド
エリアレポート 大阪市立東洋陶磁美術館「竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション」
[エリアレポート]
竹工芸名品展
エリアレポート 中之島香雪美術館 「上方界隈、絵師済々 Ⅰ」
[エリアレポート]
上方界隈、絵師済々
エリアレポート パナソニック汐留美術館 「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」
[エリアレポート]
暮らしの夢
エリアレポート 岐阜県現代陶芸美術館「小村雪岱スタイル 江戸の粋から東京モダンヘ」
[エリアレポート]
小村雪岱
エリアレポート 三鷹市美術ギャラリー「壁に世界をみる ― 吉田穂高展」
[エリアレポート]
吉田穂高
エリアレポート 豊田市美術館「岡﨑乾二郎 ー 視覚のカイソウ」
[エリアレポート]
岡﨑乾二郎
エリアレポート 国立西洋美術館「ハプスブルク展 ー 600年にわたる帝国コレクションの歴史」
[エリアレポート]
ハプスブルク
エリアレポート 半蔵門ミュージアム 「復元された古代の音」
[エリアレポート]
古代の音
エリアレポート 小泉八雲記念館「ハーンを慕った二人のアメリカ人」
[エリアレポート]
小泉八雲
第3回 インターネットミュージアム検定
B-OWND 工芸のマーケットプレイスミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2020年の展覧会予定(東京・名古屋・大阪 近郊)
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
ゴッホ展 ハプスブルク展−600年にわたる帝国コレクションの歴史 特別展 ミイラ ~ 「永遠の命」を求めて 日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」
天皇陛下御即位奉祝 明治神宮ミュージアム開館記念展 利休のかたち 継承されるデザインと心 デザインあ展 in SHIGA 千手千足観音立像 高月町西野 正妙寺
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「鼠」
グランプリは《大根喰う(大黒)》でした
ミュージアムキャラクターアワード2018 ミュージアムキャラクターアワード
2019、グランプリは「つくぞう&つくみ」でした
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2020 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社