震災で、東邦大名誉教授の藻類研究者・吉崎誠さんが、岩手県山田町に寄贈した8万点を超す海藻の標本の大半が津波にのみこまれた。
吉崎さんは、40年以上の研究人生すべてが詰まった学術的にも価値の高いコレクションを、昨年12月に町に寄贈。
震災1カ月後に標本を収蔵していた町立鯨と海の科学館を訪れたが、保管庫はまだ泥とがれきに覆われていたという。
吉崎さんは残された標本約3,000点の修復を進めながら、研究で通い詰めた同町の早期再建を願う。町も科学館を復興の象徴として再建し、標本の一部も展示する計画をたてている。
発信:
毎日jp>
山田町立鯨と海の科学館 施設詳細ページへ