明治神宮ミュージアム「正倉院宝物を受け継ぐ―明治天皇に始まる宝物模造の歴史」展 会場
正倉院宝物の模造品を通じて、文化財を守り伝えることの意義や、いにしえの文化財を再現するための技術などを紹介する展覧会が、東京で始まる。
正倉院宝物は、奈良時代に聖武天皇御遺愛品を東大寺の廬舎那仏に奉げたことに始まり、東西アジアの文化交流が色濃く反映されているため、正倉院は「シルクロードの終着点」ともいわれている。
宝物はその保存状態の良さから、世界的にも奇跡とされているが、約1300年を経ているため脆弱でもあり、明治10年の明治天皇奈良行幸を機に天皇により整理・修復を命じられ、これが現代まで続く正倉院宝物の修理や模造製作の第一歩となった。
展覧会では、螺鈿・木工・絵画などの専門家が結集し、8年をかけて再現した《模造 螺鈿紫檀五絃琵琶》(前期展示)、正倉院の大刀の中で最も装飾性が高いものの模造品である《模造 金銀鈿荘唐大刀》など、数々の模造品を中心に、39点(会期中通して)を展示する。
「正倉院宝物を受け継ぐ―明治天皇に始まる宝物模造の歴史」展は明治神宮ミュージアムで、2023年12月23日(土)~2024年2月25日(日)に開催。観覧料は一般 1,500円など。
明治神宮ミュージアム「正倉院宝物を受け継ぐ―明治天皇に始まる宝物模造の歴史」展 会場
明治神宮ミュージアム「正倉院宝物を受け継ぐ―明治天皇に始まる宝物模造の歴史」展 会場
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