
国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」会場
印象派といえば光や大気をとらえた屋外風景がよく知られているが、室内を舞台にした印象派の作品を多数紹介する展覧会が、東京で開催される。
展覧会には、「印象派の殿堂」とも称されるパリ・オルセー美術館の所蔵品を中心に、国内外から集めた約100点の作品が出品。
ドガ、マネ、モネ、ルノワール、セザンヌなど、印象派を代表する画家たちの筆による室内情景が一堂に会する。
若き日のドガによる代表作《家族の肖像(ベレッリ家)》は、日本初公開。ドガの鋭い観察眼や心理的な緊張感をたたえた室内描写は、印象派における新しい人間表現の出発点として高く評価されている。
また、ルノワールの穏やかな光に包まれた親密な空間描写や、マネ、モネ、カイユボットによる私邸装飾のための作品など、画家たちがそれぞれのアプローチで「室内」を描いた多様な試みを紹介する。
オルセー美術館の印象派コレクションがこの規模で来日するのは約10年ぶり。展覧会は東京のみの開催で、巡回は行われない。
展覧会アンバサダーには俳優・歌手の上白石萌音さんが就任。内覧会に登壇した上白石萌音さんは「魅力的な生活を彩る品々が展示されています。室内には独特な趣きがあることを感じた。印象派の画家ならではの表現、空気を感じていただければ」と意気込みを語った。音声ガイドにも出演する。
「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」展は、国立西洋美術館で2025年10月25日(土)~2026年2月15日(日)に開催。観覧料は一般2,300円など。

国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」会場より 上白石萌音さん

国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」会場より 上白石萌音さん

国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」会場

国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」会場

国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」会場