
国際美術展「TOKYO ATLAS」
2026年2月2日(月)、東京都美術館において、令和8(2026)年度の都立文化施設における展覧会・公演ラインアップの記者説明会が開催された。都立文化施設が一堂に会しての説明会が行われるのは、公益財団法人東京都歴史文化財団として初めての試みとなる。
今回の発表で注目を集めたのが、大規模改修を経て2026年3月31日(火)にリニューアルオープンを迎える東京都江戸東京博物館である。同館では4月25日(土)より、リニューアル記念特別展「大江戸礼賛」を開催。武士の都で花開いた華やかな町人文化の粋を、館蔵コレクションの逸品を通じて紹介するほか、年間を通じて江戸東京の魅力に迫る多彩な企画を展開する。
また、新たなプロジェクトとして、2026年10月10日から12月20日まで、臨海エリアを舞台とした国際美術展「TOKYO ATLAS」の開催も決定した。台場、青海、天王洲の各会場を連携させ、若い才能の活躍の場を創出しながら、東京の新たな文化的魅力を提示していく。今後、3月初旬にアーティスティック・ディレクターが発表される。
その他、各施設における2026年度の主な展覧会は以下など。
・江戸東京たてもの園:2027年3月20日(土)より特別展「万世橋交番と盛り場の風景」を開催。園内に唯一現存する煉瓦造りの建造物である交番の歴史を軸に、近代東京の盛り場の風景を再発見する。
・東京都美術館:開館100周年記念展「はじまりをひらく 東京都美術館の100年」を2026年11月19日(木)より開催。日本初の公立美術館として歩んだ同館の歴史を、アーカイブズ資料や写真を通して紐解く。
・東京都庭園美術館:2026年7月4日(土)から「ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわー」を開催。20世紀を代表する陶芸家による優美な作品群を、アール・デコ様式の邸宅空間の中で紹介する。
・東京都写真美術館:映像表現のパイオニア「出光真子」の大規模な回顧展を2026年6月18日(木)より開催。初公開作品を含め、ジェンダーや身体をめぐる先駆的な創作活動の全貌を、展示と上映の両面から振り返る。
・東京都現代美術館:彫刻から建築まで多彩な分野で活躍した「多田美波」の個展を2026年8月29日(土)より開催。光の反射や透過を取り入れた先駆的な表現の軌跡を、東京では35年ぶりに大規模に紹介する。
・トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS):ソウルとの交流20周年を記念した「TOKAS Project Vol. 9『東京×ソウル』」を2026年10月3日(土)より実施し、多文化的な視点からの表現を紹介する。
・東京都渋谷公園通りギャラリー:2026年6月27日(土)から「心の声をきく わたしを生きる術(すべ)」展を開催。日常の中で紡がれる表現を通じ、自分自身と向き合うためのやすらぎに満ちた展示空間を創出する。
各施設の詳細なスケジュールや最新情報は、東京都歴史文化財団の公式ウェブサイト等で随時更新される予定である。

堤雅史(公益財団法人東京都歴史文化財団 副理事長)

東京都美術館の事業説明

国際美術展「TOKYO ATLAS」の事業説明