
特別展「妙心寺 禅の継承」 音声ガイドナビゲーター・中村隼人さん
大阪市立美術館で開催中の特別展「妙心寺 禅の継承」が後期展示を迎え、音声ガイドナビゲーターを務める歌舞伎俳優の中村隼人さん が会場に登場した。
妙心寺の塔頭・退蔵院で座禅を組んだ経験もある中村さん。酒井抱一の作品を所有するほど日本美術への関心が高く、《龍虎図屏風》について「雌虎に描かれた豹紋のおかしみ、龍の描写から感じられる風の動きに触れ、当時の武将たちが金屏風の前で精神を整えていたのだろう。」と語った。
後期展示では、狩野派や長谷川派、海北派の新たな桃山絵画が加わり、狩野山楽・山雪父子による金地濃彩の鮮やかな天球院の襖絵とともに、日本美術の白眉というべき至宝が並ぶ。
長谷川等伯による重要文化財《枯木猿猴図》は、日本に生息しないテナガザルを、中国の画僧・牧谿の国宝《観音猿鶴図・猿図》へのオマージュとして描いたものである。親ザルの微笑みと、対照的な荒々しい樹木に等伯の特徴が表れている。
また、妙心寺を再興させた画僧・白隠は、庶民に仏教を分かりやすく説くために絵解きを用い、特に達磨を盛んに描いた。「達磨像(赤だるま)」は、その大きさや迫力から傑作と称されるが、八十三歳で亡くなる一年前の作品である。
会場では、妙心寺にまつわる寺宝の数々を一挙に鑑賞することができる。
「妙心寺 禅の継承」は大阪市立美術館で2026年4月5日(日)まで開催される。

特別展「妙心寺 禅の継承」 音声ガイドナビゲーター・中村隼人さん

特別展「妙心寺 禅の継承」 音声ガイドナビゲーター・中村隼人さん

重要文化財 長谷川等伯《枯木猿猴図》