
パナソニック汐留美術館「長谷川潔展 ―パリに生きた銅版画家の軌跡」会場
日本を代表する版画家、長谷川潔(1891-1980)の生涯にわたる画業を通覧する回顧展が、東京ではじまる。
第一次世界大戦後に単身渡仏し、パリを舞台に生涯を終えた長谷川潔は、失われつつあった銅版画の古典技法「マニエール・ノワール(メゾチント)」を独自の形で復興させ、近代版画史に偉大な足跡を残した。
1920年代からパリで頭角を現した彼は、フォーヴの画家ラウル・デュフィに見いだされ、マティス、ピカソ、シャガールらが名を連ねる高名な「独立画家=版画家協会」の会員としても活躍。モノクロームで表現された彼の深遠な精神世界は、今なお世界中の人々を強く惹きつけている。
展覧会は、町田市立国際版画美術館が所蔵する日本有数の長谷川潔作品コレクションを中心に初期から晩年に至る名品を展覧。 初期の貴重な作品から、独自の黒の表現を確立した晩年の傑作まで、天才の全貌を見渡す名品約130点が集結する。
さらに、彼がフランスの人々に日本の美を紹介すべく情熱を注いだ挿絵本、仏訳『竹取物語』の特装本別刷りシートも一挙に公開。パリで交流した同時代の巨匠たちの作品とともに、異国の地で孤高の光を放った長谷川の足跡を鮮明に浮かび上がらせる。
「長谷川潔展 ―パリに生きた銅版画家の軌跡」はパナソニック汐留美術館で、2026年7月11日(土)~9月23日(水・祝)まで開催。入館料は一般1,200円など。

パナソニック汐留美術館「長谷川潔展 ―パリに生きた銅版画家の軌跡」会場

パナソニック汐留美術館「長谷川潔展 ―パリに生きた銅版画家の軌跡」会場

パナソニック汐留美術館「長谷川潔展 ―パリ