
皇居三の丸尚蔵館 ショップ
皇居三の丸尚蔵館が2026年11月3日にグランドオープンするのを前に、記念特別展と新施設の概要を紹介する報道発表会が、東京・千代田区の同館で開かれた。
三の丸尚蔵館は、皇室に代々受け継がれた絵画、書、工芸品、歴史資料などが国に寄贈されたことを受け、その保存と研究、公開を目的に、1993年11月に皇居東御苑内で開館した。
2019年から収蔵庫と展示室を拡充するため、新施設の建設を開始。2023年には管理・運営が宮内庁から独立行政法人国立文化財機構に移管され、「皇居三の丸尚蔵館」の名称で施設の一部が開館した。工事の継続に伴い、2025年5月から一時休館していたが、3つの展示室がそろい、全面開館を迎える。
グランドオープンを記念し、2026年11月から約半年にわたって、3つの特別展を連続して開催する。
第1弾は、特別展「皇室の至宝―美いづるところ」。皇室ゆかりの名宝を、前期・中期・後期あわせて約190件紹介する。
前期では、聖武天皇ゆかりの正倉院宝物が初めて皇居内で公開されるほか、狩野探幽や伊藤若冲による江戸絵画、明治時代に任命された帝室技芸員による作品などを展覧。中期では聖徳太子ゆかりの法隆寺献納宝物と大正美術、後期では昭和美術や、皇室の慶事に際して作られたボンボニエールなどを紹介する。
会期は2026年11月3日(火・祝)~2027年1月24日(日)。日時指定制で、一般2,500円。当日券の会場販売は行わない。
第2弾の特別展「国宝 動植綵絵 いろどりの世界」では、伊藤若冲(1716~1800)の代表作で、2021年に国宝に指定された《動植綵絵》全30幅を一堂に展示する。
全30幅がそろって公開されるのは国宝指定後初めてで、国内では2016年以来、10年以上ぶり。《動植綵絵》を一つの展示室に並べるとともに、円山応挙や松村景文など、近世京都で活躍した絵師たちの花鳥画も紹介する。
会期は2027年2月4日(木)~3月14日(日)。
第3弾の特別展「日本の書の美1300年」では、奈良時代から近現代まで、約1300年にわたる日本の書の歴史をたどる。王羲之の書を伝える国宝をはじめ、三筆・三跡、仮名、和様の書、近現代の書など、国宝・重要文化財を多数含む約100件を、前期・後期で大幅に展示替えしながら紹介する。
会期は2027年3月25日(木)~5月16日(日)。
皇居三の丸尚蔵館の開館時間は午前9時30分~午後5時で、最終入館は閉館の30分前まで。休館日は月曜日。
館内での撮影の可否は展覧会によって異なる。撮影可能な場所でも動画とパノラマ撮影はできず、フラッシュ、三脚、自撮り棒は使用できない。

皇居三の丸尚蔵館 展示室

皇居三の丸尚蔵館 講堂

皇居三の丸尚蔵館 ミュージアムショップ前の天井

皇居三の丸尚蔵館 館長 島谷 弘幸
