
根津美術館「舞楽装束 受け継がれる染織の美」会場
日本の古典芸能・舞楽を彩ってきた装束に焦点を当て、その華麗な染織の美と歴史を紹介する特別展が、東京・南青山の根津美術館で始まる。
雅楽は、5世紀頃から大陸や朝鮮半島などより伝わった楽や舞を取り込みながら、日本で独自の発展を遂げた。そのうち舞を伴うものが舞楽と呼ばれる。装束には、曲の由来によって中国系の「左方」は赤、朝鮮半島系の「右方」は青を基調とするなど、舞楽ならではの特色がみられる。
本展では、高野山の鎮守社である天野社(丹生都比売神社)に伝来した14~15世紀の装束をはじめ、大阪・四天王寺や栃木・輪王寺に伝わる品々を紹介。染織技術や文様、装飾など細部にも目を向けながら、時代とともに変化し、受け継がれてきた舞楽装束をたどる。
南北朝時代の重要文化財《裲襠 紺地二重蔓牡丹唐草模様金襴》は、舶来の金襴を贅沢に用いた作例。裏地の墨書から永和4年(1378)に高野山の丹生社へ施入されたことが分かり、装束の完全な形を保つ基準作としても重要とされる。
豊臣家による寄進で再興された四天王寺の重要文化財《太平楽 装束一式》や、徳川家光によって調進された輪王寺の舞楽装束にも注目。輪王寺の優品は約40年ぶりの公開となり、子どもが舞う「迦陵頻」の赤と青の袍など特色ある装束が並ぶ。装束を身につけた姿を伝える《羅陵王図》や《舞楽図巻》もあわせて紹介される。
「舞楽装束 受け継がれる染織の美」は、根津美術館で2026年10月24日(土)~11月23日(月・祝)に開催。観覧料は一般1,600円など。

根津美術館「舞楽装束 受け継がれる染織の美」会場

根津美術館「舞楽装束 受け継がれる染織の美」会場

根津美術館「舞楽装束 受け継がれる染織の美」会場

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