
泉屋博古館東京「唐物誕生―茶の湯デザインの源流をさぐる」会場
茶の湯の世界で珍重されてきた「唐物」の源流を、中国古代までさかのぼって紹介する特別展が、東京・六本木の泉屋博古館東京で始まる。
中世の日本では、大陸との交流によって喫茶の風習がもたらされ、やがて独自の文化である「茶の湯」へと発展した。そこで用いられた大陸由来の器物は「唐物」と呼ばれ、日本人の価値観や美意識によって選び取られながら、「名物」として高く評価されていった。
本展では、住友コレクションを代表する中国古代青銅器を起点に、3000年以上にわたる東アジア文化史のなかから茶の湯のデザインを捉え直す。とりわけ「胡銅(古銅)」と呼ばれる花入に注目し、金工品だけでなく陶磁器や漆工、絵画なども交えながら、素材を超えて受け継がれた造形や美意識を紹介する。
展示には、殷時代の《鼎父己尊》や南宋時代の国宝《秋野牧牛図》、茶の湯の世界で重んじられてきた《文琳茶入 銘若草》などが登場。前期には国宝《秋景山水図》や国宝《玳玻散花文天目茶碗》、後期には国宝《冬景山水図》や重要文化財《青磁輪花茶碗 銘馬蝗絆》なども紹介される。
また、これまで十分に解明されてこなかった胡銅の鋳造技術に迫る特集コーナーも設置。最新の研究成果を通して、茶の湯で愛好された金属器がどのようにつくられ、どのように日本で受容されていったのかを考える。
「特別展 唐物誕生―茶の湯デザインの源流をさぐる」は、泉屋博古館東京で2026年11月3日(火・祝)~12月13日(日)に開催。観覧料は一般1,500円など。

泉屋博古館東京「唐物誕生―茶の湯デザインの源流をさぐる」会場

泉屋博古館東京「唐物誕生―茶の湯デザインの源流をさぐる」会場

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