特別展覧会「海北友松」に展示される、海北友松《月下渓流図屏風》(米国 ネルソン・アトキンズ美術館蔵)
1897(明治30)年に「帝国京都博物館」として開館し、来年は開館120周年を迎える京都国立博物館は、2017年に開催する記念事業を発表した。
春には狩野永徳や長谷川等伯と並び称される桃山画壇の巨匠、海北友松(かいほうゆうしょう:1533~1615)の大回顧展を開催。60年ぶりに米国の美術館から里帰りする「月下渓流図屏風」をはじめ、希少な初期作品や代表作など70余件を展示する。友松は龍の名手として知られ、展覧会では一室に龍だけを集めた展示も計画している。
秋には、京博では1976年以来41年ぶりとなる「国宝」展を開催。円山応挙《雪松図屏風》(東京・三井美術館蔵)、長谷川等伯《松林図屏風》(東京国立博物館蔵)など、東京の美術館が所蔵する作品も含めて、絵画・書籍・彫刻・工芸・考古の各分野から約200件の国宝が一堂に会する。雪舟が描いた国宝6点も全て展示される。
特集陳列は、酉年にちなみ種々の鳥類を表した作品をそろえた「とりづくし ─ 干支を愛でる ─」、京都の青物問屋に生まれ育った伊藤若冲を京博では11年ぶりに紹介する「生誕300年 伊藤若冲」、東山に壮大な伽藍をかまえる泉湧寺の文化財を寺外で公開する「皇室の御寺 泉湧寺」などが開催される。
発表された展覧会のスケジュールは、以下。
・特別展覧会「海北友松」
2017年4月11日(火)~5月21日(日)
・特別展覧会「国宝」
2017年10月3日(火)~11月26日(日)
・特集陳列「とりづくし ─ 干支を愛でる ─」
2016年12月13日(火)~2017年1月15日(日)
・特集陳列「生誕300年 伊藤若冲」
2016年12月13日(火)~2017年1月15日(日)
・特集陳列「皇室の御寺 泉湧寺」
2016年12月13日(火)~2017年2月5日(日)
・特別公開「修理完成記念 鳥取・三佛寺の蔵王権現立像」
2017年1月17日(火)~2月19日(日)
・特集陳列「雛まつりと人形」
2017年2月18日(土)~3月20日(月・祝)
・特集陳列「大政奉還150年記念 幕末と京都(仮)」
2017年夏
・特集陳列「京博すいぞくかん ─ どんなおさかないるのかな?(仮)」
2017年夏
・特集陳列「(仮)いぬづくし ─ 干支を愛でる ─」
2017年冬
発信:
インターネットミュージアム>
京都国立博物館 公式ページ