
ボストン美術館が所蔵する、錦絵創始期の第一人者として知られる浮世絵師・鈴木春信(1725?-1770)の選りすぐりの作品を紹介する展覧会が全国を巡回して開催される事となり、都内で記者発表が行われた。
鈴木春信は多色摺木版画、すなわち錦絵が始められた明和期(1764-72)に活躍。得意とした美人画は大ブームとなり、この時期の他の絵師たちも、こぞって春信の美人画に倣った。
春信の作品は8割以上が海外にあるため、日本で大規模な鈴木春信展を開催する事は難しいが、今回は600点以上の春信コレクションを所有しているボストン美術館が協力。明治時代に日本に滞在した医師のウィリアム・スタージェス・ピゲローのコレクションを中心に、春信の活躍の様子をほぼ網羅して紹介する。世界で1枚、または2枚しか確認されていない作品も展示される。
展覧会は以下の7章構成
1章「春信を育んだ時代と初期の作品」
2章「絵暦交換会の流行と錦絵の誕生」
3章「絵を読む楽しみ」
4章「江戸の恋人たち」
5章「日常を愛おしむ」
6章「江戸の今を描く」
7章「春信を慕う」
「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」は千葉市美術館で2017年9月6日(水)~10月23日(月)に開催。ついで、名古屋ボストン美術館(2017年 11/3~2018年 1/21)、あべのハルカス美術館(2018年 4/24~6/24)、福岡市博物館(予定:2018年 7/7~8/26)に巡回する。
千葉展の観覧料(当日券)は、一般 1,200円、大学生 700円、高校生以下は無料。
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「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」 公式サイト