
2019年6月10日(月)、東京・台東区の国立西洋美術館で「松方コレクション展」のプレス向け内覧会が開催された。
神戸の川崎造船所(現・川崎重工業)の初代社長などを務めた松方幸次郎(1860-1950)が収集した西洋美術の名品「松方コレクション」を紹介する企画展。
松方は第一次世界大戦を背景とした船舶需要増で巨額の利益を上げ、美術館建設を目指して精力的に美術品を収集。その数は、浮世絵約8000点のほか、西洋絵画、素描、版画、彫刻、装飾芸術品など3000点近くにのぼる。
その後、昭和金融恐慌のあおりを受けてコレクションは散逸。パリに残っていた約400点は、第二次世界大戦末期にフランス政府によって接収されたが、1959年に20点を除いた375点が「寄贈返還」され、国立西洋美術館はそれらを基に設立された。
展覧会ではフランスに留め置かれたゴッホの《アルルの寝室》(オルセー美術館蔵)をはじめ、国内外に散逸した名品など、約160点を展示。流転の運命に翻弄された松方コレクションの軌跡を辿る。
2016年にパリ・ルーブル美術館で破損した状態で発見され、国立西洋美術館に寄贈されたモネ《睡蓮、柳の反映》も、現存部分が修復され、修復後初公開されている。
「松方コレクション展」は国立西洋美術館で、2019年6月11日(火)~9月23日(月・祝)に開催。観覧料は一般 1,600円、大学 1,200円、高校生 800円、中学生以下は無料。前売りはそれぞれ、200円引で、2019年6月10日(月)23:59まで発売。
「松方コレクション展」のチケットはこちら |   |
|
発信:
インターネットミュージアム>
国立西洋美術館 施設詳細ページ>
「松方コレクション展」情報ページ>
「松方コレクション展」公式ページ