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レポート
千代田区×東京ステーションギャラリー「夢二繚乱」
東京ステーションギャラリー | 東京都
多彩な活躍をした「夢二」を辿る
千代田区・九段南にある出版社・龍星閣。創業者の澤田伊四郎が収集した1,200点を超える夢二コレクションが、2015年11月に千代田区に寄付されました。これ記念し、その精華を紹介する展覧会が東京ステーションギャラリーで開催中です。
(左から)『出帆』1958(昭和33)年 / 『出帆』1972(昭和47)年
『夢二画集 春の巻』1910-11(明治43-44)年
(左から)《墓場》1912-20年代(大正初期) / 《月の出》1906(明治39)年 いずれも夢二郷土美術館蔵
(左奥)『コドモのスケッチ帖 活動写真にて』1911-12(明治44-45)年 / 『コドモのスケッチ帖 動物園にて』1912(明治45)年
(左から)《港屋絵草紙店》(みなとや版) / 《第一回港屋展覧会目録》 / 《港屋開店挨拶状》 / 《港屋チラシ》いずれも1914(大正3)年
(左奥から)《蔓草》(みなとや版) / 《桜草》(みなとや版) / 《お染》(みなとや版) / 《三角模様》(みなとや版)いずれも1914-16(大正3-5)年
(左から)《新小唄 第26編『岸辺に立ちて』》 / 《新小唄 第30編『残れるもの』》 / 《新小唄 第33編『雪の夜』》いずれも1917-20(大正6-9)年
『出帆』1972(昭和47)年
4章「出帆」原画
戦後、竹久夢二の画集を次々と出版した龍星閣は、第二次夢二ブームを牽引した存在でした。夢二の著作や画集を出版するために、収集された膨大な夢二コレクションが4章構成で紹介されます。

第1章「夢二のはじまり」は、当時、女学生に人気であった『夢二画集』八巻すべてが並びます。少年少女、青年たちの心をとらえた夢二は、子供向けの本を多数出版していきます。


第1章「夢二のはじまり」

第2章「可愛いもの、美しいもの」では、デザイナー・夢二の作品が展示されています。

なかでも「港屋絵草紙店」で売られた封筒やうちわ、「つるや」から販売された絵葉書は、現代でも通用するデザイン。流行の最先端を作った夢二の活躍が展覧できます。


第2章「可愛いもの、美しいもの」

続く第3章「目で見る音楽」では、セノオ音楽出版社から発行されたセノオ楽譜をはじめとする、夢二が手掛けた楽譜の表紙が紹介されています。

展示室の壁面にずらりと並ぶ個性豊かな楽譜の表紙は、タイトルも文字も夢二によって図案化されたものです。


第3章「目で見る音楽」

第4章「出帆」では、夢二の半生を綴った自伝小説『出帆』(昭和2年・都新聞で連載)の原画が夢二の年譜に組み込まれて展示されています。

文章に付された134点の挿絵には、夢二が愛した女性たちや、彼女たちと訪れた思い出の風景、あるいは抽象的な心理描写などが水墨で描かれています。郷愁を誘う絵にご注目ください。


4章「出帆」

「夢二繚乱」のタイトルにふさわしく、夢二の多彩な創作活動が一望いただけます。

今まで画家としての竹久夢二しか知らなかった方はぜひ。初公開となる画文集『揺籃』に綴られる文章は、胸に迫るものがありました。

[ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2018年5月18日 ]

竹久夢二: 大正ロマンの画家、知られざる素顔竹久夢二: 大正ロマンの画家、知られざる素顔

竹久夢二美術館(監修)

河出書房新社
¥ 1,728


■千代田区×東京ステーションギャラリー「夢二繚乱」 に関するツイート


 
会場
会期
2018年5月19日(土)~7月1日(日)
会期終了
開館時間
10:00~18:00
※金曜日は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(6月25日は開館)
住所
東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 丸の内北口 改札前
電話 03-3212-2485
公式サイト http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
料金
一般 900(800)円/高大生 700(600)円/中学生以下 無料

※( )内は20名以上の団体料金
※障がい者手帳ご提示の方、その付添い1名様は100円引き
展覧会詳細 夢二繚乱 詳細情報
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