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レポート
ゴードン・マッタ=クラーク展
東京国立近代美術館 | 東京都
会場構成もユニークです
70年代のニューヨークを中心に活躍したアーティスト、ゴードン・マッタ=クラーク(1943-78)。日本での知名度は高くありませんが、その活動は没後40年を経た今でも注目を集めています。約200点でその歩みを辿るアジア初の回顧展が、東京国立近代美術館で開催中です。
(手前)《スプリッティング:四つの角》1974 年 サンフランシスコ近代美術館
《サーカス》模型(縮尺1:8)2018年 設計・制作:早稲田大学建築学科小林恵吾研究室
「住まい|流転する空間と経験」
《スプリッティング》1974年 東京国立近代美術館、エレクトロニック・アーツ・インターミックス(EAI)、ニューヨーク 提供
「ストリート|エネルギーの循環と変容」
《日の終わり》1975年 ※2点組 ゴードン・マッタ=クラーク財団、デイヴィッド・ツヴィルナー、ニューヨーク/ロンドン/香港 提供
《フレッシュキル》1971年 エレクトロニック・アーツ・インターミックス(EAI)、ニューヨーク 提供
《「フード」の記録》1972年 ゴードン・マッタ=クラーク財団、デイヴィッド・ツヴィルナー、ニューヨーク/ロンドン/香港 提供
「市場|自然と都市の間」
ゴードン・マッタ=クラークはニューヨーク生まれ。両親ともに画家で、父はシュルレアリストの画家で、1995年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞しているロベルト・マッタです。

建築を学んでいたコーネル大学を優秀学生として卒業しますが、当時流行していたアースワーク(ランドアート)の展覧会の助手を務め、この分野の第一人者であるロバート・スミッソンに共感。アーティストとして活動を始めます。

マッタ=クラークの作品は、一軒家を切断する、アーティスト同士でレストランを運営するなど、一時的にしか存在しないものばかり。今回の展覧会も、記録された映像や写真、ノート、スケッチなどが中心ですが、そこから見てとれる活動はかなり大胆。例えば《日の終わり》では、廃屋となった倉庫に侵入し、壁面に大きな穴を開け(もちろん無断です)、ニューヨーク市から逮捕状が出されています。

本展では「ミュージアム」「住まい」「ストリート」「港」「市場」の5章で、マッタ=クラークの活動を紹介。アジアでは初めてとなる回顧展ですが、昨今は再び注目を集めており、昨年はポルトガル、ドイツ、アメリカで個展が開催、今年は本展のほかフランスで、来年はエストニアでの個展も予定されています。



展覧会の会場構成は、小林恵吾(NoRA)+早稲田大学建築学科小林恵吾研究室/植村 遥。「Playground(公園)」のコンセプトのもと、通常の美術展では見られないような壁面に作品が展示されているなど、かなり挑戦的な仕様です。撮影も可能です。

ユニークな関連企画が、Instagramイベント「みつけよう!あなたのまちのGMC」。インスタで「@exhibition_gmc2018」をフォローして、身のまわりにあるGMC(ゴードン・マッタ=クラーク)的なものを「#あなたのまちのGMC」で投稿。展覧会担当者が、投稿の選出と館内への貼り出しを毎週行います。

展覧会は他館への巡回は無く、東京のみでの開催です。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年6月18日 ]

画像は全て © The Estate of Gordon Matta-Clark; Courtesy The Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York/London/Hong Kong.


 
会場
会期
2018年6月19日(火)~9月17日(月・祝)
会期終了
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
※金曜・土曜は20:00まで開館(入館は19:30まで)
休館日
月曜日(ただし、7月16日、9月17日は開館)、7月17日(火)
住所
東京都千代田区北の丸公園3-1
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://www.momat.go.jp
料金
一般1,200(900)円/大学生800(500)円

※( )内は20名以上の団体料金
※高校生および18未満、障がい者手帳お持ちの方とその介助者1名は無料

【リピーター割引】
同展使用済み入場券持参で、2回目以降は特別料金で観覧できます。
一般 500円/大学生 200円
展覧会詳細 ゴードン・マッタ=クラーク展 詳細情報
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