静岡市美術館は、JR静岡駅北口前の葵タワー3階にあります。

静岡市美術館
地下道を行くと美術館へのエレベーターがあります。

静岡市美術館
静岡市美術館では、4月4日から6月14日まで「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展〜お化けたちはこうして生まれた〜」が開催されています。

©水木プロダクション
現代日本に妖怪文化を根付かせた漫画家・水木しげる(1922〜2015)。本展では、水木しげるが描いた妖怪画の原画を多数展示するとともに妖怪関連資料や書籍、漫画作品の原稿などを公開し、妖怪画創作の裏側に迫ります。
展覧会は、4つの章とエピローグの5つで構成されています。

第一章「水木しげるの妖怪人生」では、境港時代、南方最前線、貧乏多忙時代と、水木しげるの幼少期から若い頃のエピソードを紹介。
幼少期「のんのんばあ」との思いでや妖怪に遭遇したエピソード、従軍した南方の激戦地で体験した現象、戦後紙芝居作家から漫画家に転身する中で、妖怪を題材にした作品を描くようになっていったことが、パネルや漫画原稿で紹介されています。
第二章「古書店妖怪探訪」では、『妖怪談義』や『画図百鬼夜行』など、水木しげるが妖怪研究の参考にした貴重な蔵書が多数展示され、日本の妖怪研究の流れも知ることができます。
第三章「水木しげるの妖怪工房」では、水木しげるの妖怪創作を①絵師達から継承②文字情報から創作③様々な資料から創作という3つのパターンに分け、それぞれの妖怪画と創作のもとになった絵画や伝承、資料が並べて展示されています。またその創作手法についても説明されています。

《呼子》©水木プロダクション
第四章「水木しげるの百鬼夜行」では、水木しげるが描いてきた日本各地の妖怪画の貴重な原画が、山・水・里・家の四つのテーマに分類されて展示されています。まさに百鬼夜行さながらに遭遇することができます。

《竹切狸》©水木プロダクション
エピローグでは、世界を巡り妖怪を探究し続けた水木しげるの最晩年までの人生が紹介されています。
会場には、貴重な原画や資料とともに博物学者・作家の荒俣宏氏による「古書店と水木しげる」、作家の京極夏彦氏による「目に見えないものを描くために」という談話映像があり、作品をより深く理解することができます。また、NHKのEテレで放映されたてれび絵本「水木しげるの妖怪絵本」が再編集されて、観ることができます。
展覧会会場は撮影禁止ですが、出口では、撮影可能なパネル展示や大きな塗壁があります。

塗壁 ©水木プロダクション
また、ストリートミュージアムのアプリを用いてARカメラを起動し、エントランスのタイトル幕にかざしてがしゃどくろを浮かび上がらせたり、5つの妖怪を探してエントランスの水木しげる氏のイラストに浮かび上がらせたりして、写真撮影を楽しむことができます。

駅からのアクセスが大変よい静岡市美術館で、貴重な原画を観ることができる展覧会です。
[ 取材・撮影・文: / 2026年5月9日 ]