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レポート
日本橋 ~描かれたランドマークの400年~
【2025年度中まで全館休館予定】東京都江戸東京博物館 | 東京都
絵巻の「影からくり絵」にビックリ!
わが国の道路網の起点、日本橋。江戸・東京を通じて首都のシンボルといえる日本橋をテーマにした展覧会が、江戸東京博物館で開催中です。
広重による日本橋はお馴染みです
《隅田川風物図巻》は、光を当てる前は普通の絵巻ですが…
裏から光を当てるとこのとおり。窓には人物のシルエットも!
人力車と洋風のドレス。第三章「文明開化と日本橋」
明治15年には、日本橋の上を鉄道馬車が走るようになりました
写真で見る日本橋。日露戦争後の祝勝ムード、震災後の被害…
画家の山口晃さん。右が《新東都名所 東海道中 日本橋 改》
音声ガイドは林家三平さんと国分佐智子さん夫妻
もとは二本の丸太が架かっていたことから「二本橋」といわれていた、日本橋。徳川家康が木造の橋を架けたのは1603年のことです。江戸でもっとも賑わう場所として、多くの浮世絵に描かれる人気スポットになりました。

日本橋は木造の時代には何度も火事で消失しましたが、明治44年に石造になった後は、関東大震災や大戦の戦火も乗り越えました。1999年には国の重要文化財に指定されています。


文明開化後の日本橋

400年以上の歴史を持つ日本橋。実は江戸東京博物館とも縁が深い存在です。

常設展示も見どころが多い同館ですが、中でも人気のスポットが、六階に架けられた日本橋です。幕末期の日本橋の北側半分を、当時と同じ材料(ケヤキとヒノキ)を実物大で復元したもの。ここを渡って上から芝居小屋などを眺めるのは、定番のコースです。

また、同館のシンボルキャラクター「ギボちゃん」も、日本橋欄干の擬宝珠(ぎぼし)から生まれたもの。ご存知でしたか?


関東大震災以降の日本橋

「日本橋の絵」といってすぐに思い出されるのが、歌川広重の《東海道五拾三次之内(とうかいどうごじゅうさんつぎのうち) 日本橋 朝之景(あさのけい)》。太鼓橋の上を大名行列が進む、お馴染みの絵です。

会場では広重の絵をはじめ、戦後の日本橋までを時代を追って紹介していきます。


会場前半には、お馴染みの歌川広重の絵も

展示の目玉のひとつが、18世紀中頃に制作された《隅田川風物図巻》。約10メートルに及ぶ長大な絵巻に、日本橋をはじめとしたさまざまな橋や河岸の建物、舟遊びの様子などが描かれています。

注目されるのは、この絵巻に「影からくり絵」の細工が施されていること。裏側から灯を当てると、舟の提灯や家の窓などに光がともったように見えます。絵巻にこのような細工がされているのは極めて珍しいことです。


影からくり絵の《隅田川風物図巻》

会場出口では、画家の山口晃さんが描いた浮世絵、《新東都名所 東海道中 日本橋 改》も展示されています。版下絵(はんしたえ)を山口晃さんが制作、アダチ版画研究所の彫師・摺師が、伝統の木版画技術で浮世絵を制作しました。

展覧会の音声ガイドは、落語家の林家三平さんと奥様の国分佐智子さんが担当。軽快な口調で日本橋の魅力を案内しています。(取材:2012年5月25日)

※展示室内は許可を得て撮影しています。

会場
会期
2012年5月26日(土)~7月16日(月・祝)
会期終了
開館時間
9:30~17:30
※入館は閉館の30分前まで。
休館日
毎週月曜日(ただし、7月16日(月)は開館)
住所
東京都墨田区横網1-4-1
電話 03-3626-9974
公式サイト http://www.asahi.com/event/nihonbashi400/
料金
【特別展専用券】
一般 1000円(800円) 大学生・専門学校生800円(640円)
中学生(都外)・高校生・65歳以上 500円(400円)
中学生(都内)・小学生 500円(400円)
※( )内は20 名以上の団体料金。
※その他の料金等、詳細はホームページをご覧下さい。
展覧会詳細 「日本橋 ~描かれたランドマークの400年~」 詳細情報
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