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レポート
中西夏之
DIC川村記念美術館 | 千葉県
半世紀にわたる画業を展観
60年代前半には高松次郎、赤瀬川原平とともに前衛芸術グループ「ハイレッド・センター」を結成した中西夏之さん。長きにわたって、現代美術の第一線で活躍しています。初期から新作まで中西さんの絵画の歩みを振り返る展覧会が、DIC川村記念美術館で開催中です。
会場
《擦れ違い/遠のく紫 近づく白斑》展示風景
左から《中央と後方 ─ II》《中央と後方 ─ 地塗反転》
左から《中央と後方 ─ 地塗反転・I》《中央と後方》/上の作品とネガポジ反転のような関係になっている
《洗濯バサミは攪拌行動を主張する》
《洗濯バサミは攪拌行動を主張する》の部分
ドローイング
初期の《韻》シリーズ
オープニングレセプションは大盛況
2階のホワイエから続く2室で展開されている本展。空間やインスタレーションの分野でも活躍する中西さんですが、本展では特に絵画作品に着目しています。50年代末に制作した初期の作品《韻》シリーズ、1963年に読売アンデパンダン展に出展して大きな反響を得た《洗濯バサミは攪拌行動を主張する》、そして近年の《擦れ違い/遠のく紫 近づく白斑》の連作と、3つの時期の作品を一堂に紹介。出展作品は45点です。


展示室

広い2部屋は、壁面で区切られることなくそのまま使われています。

奥の部屋には、イーゼルを使って垂直に立てられた近作が展示。作品が屏風のように空間を分け、来館者は作品の間を通り抜けながら鑑賞するというちょっと珍しいスタイルです。

大型のイーゼルは下部のキャスターがはずされており、床面から少し浮いているような浮遊感も感じられます。


《擦れ違い/S字型還元》2012年

1963年に読売アンデパンダン展に出品された《洗濯バサミは攪拌行動を主張する》は、キャンバスから出た紙ひもに無数のアルミ製の洗濯バサミがつけられた作品です。

洗濯バサミの付き方は一定ではなく「疎と密」の差が顕著。遠くから見ると、どことなく筆で描いた絵画のようにも感じられます。


《洗濯バサミは攪拌行動を主張する》1963/93年

砂を混ぜた塗料を使った50年代の《韻》シリーズも含め、アプローチの手法は大きな変化が見られるものの、その作品からは「光」「時間」「反復」「拡散」など同一性も感じられます。

半世紀にわたって真摯にキャンバスに向かい合った姿勢を祝福するかのように、ホールから溢れんばかりの来場者で賑わったオープニングレセプションも印象的でした。


 
会場
会期
2012年10月13日(土)~2013年1月14日(月)
会期終了
開館時間
9:30~17:00
※入館は閉館30分前迄
休館日
月曜日(ただし12/24、1/14は開館)、12/25-1/1
住所
千葉県佐倉市坂戸631
電話 0120-498-130 (フリーダイヤル)
0120-498-130 (フリーダイヤル)
公式サイト http://kawamura-museum.dic.co.jp/
料金
【一般】1,200円(1000円)
【学生・65歳以上】1,000円(800円)
【小中学生・高校生】500円(400円)
※( )内は20名以上の団体料金
■千葉市美術館「須田悦弘展」(10/30-12/16)との連携
◎チケット半券(有料券)をご提示いただくと、入場料が割引となります。
千葉市美術館:一般1000円→700円、大学生700円→490円
DIC川村記念美術館:一般1200円→1000円、学生・65歳以上1000円→800円
※詳細はDIC川村記念美術館ホームページをご覧ください。
展覧会詳細 中西夏之 詳細情報
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