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レポート
開館50周年記念 THE 琳派
【大規模改築工事のため、2019年3月18日より休館】畠山記念館 | 東京都
「茶の湯の美術館」の琳派コレクション
株式会社荏原製作所創業者の畠山一清(1881-1971)が、1964(昭和39)年に設立した畠山記念館。一年間にわたる開館50周年記念展の締めくくりとなる本展で、自慢の琳派コレクションが紹介されています。
重要文化財《赤楽茶碗 銘 雪峯》本阿弥光悦作
(左から)《騎牛老子図》俵屋宗達筆 / 《風神雷神図》酒井抱一筆 ※いずれも展示は2/12まで
(左奥から)《拾得図》尾形乾山筆 ※展示は2/12まで / 《小督局図》尾形光琳筆 ※展示は2/12まで / 《禊図》尾形光琳筆 ※展示は2/22まで
《色絵福寿文手鉢》尾形乾山作
《色絵牡丹文四方皿》尾形乾山作 ※展示は2/12まで
《色絵絵替り土器皿》尾形乾山作 ※展示は2/12まで
重要文化財《金銀泥四季草花下絵古今集和歌巻》本阿弥光悦書・俵屋宗達下絵 ※会期中巻替えあり
(左手前から)《共筒茶杓 銘 寿》尾形光琳作 / 《結鉾香合》尾形乾山作 / 《銹絵染付火入 銘 赫々》尾形乾山作・尾形光琳絵
(左から)《黒楽茶碗 銘 武蔵野》尾形乾山作 / 《銹絵染付笹文茶碗》尾形乾山作
実業家としての活動のかたわら、長年にわたって美術品を蒐集してきた畠山一清。「即翁」と号して能楽と茶の湯を嗜んだこともあって、そのコレクションを受け継いだ畠山記念館は「茶の湯の美術館」として親しまれています。

畠山記念館は、2014年でちょうど開館50周年。毎年、四季ごとに4回行われている展覧会も、2014年度は開館50周年記念として開催されています。締めくくりの本展(冬季展)のテーマは、人気の「琳派」。本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳・乾山、酒井抱一、鈴木其一まで、豪華な琳派コレクションが一堂に会しました。



畠山一清自身が発案した建物は、緑豊かな庭園の先に。1階には平櫛田中による畠山一清像、展示室は2階です

まずは、重要文化財《金銀泥四季草花下絵古今集和歌巻》からご紹介しましょう。本阿弥光悦と俵屋宗達が共同制作した金銀泥下絵和歌巻は、京都国立博物館の重要文化財《鶴下絵三十六歌仙和歌巻》などが知られていますが、こちらも極めて質が高い逸品です。

下絵の宗達は、線を描かずに濃淡だけで描く「没骨法(もっこつほう)」で、四季を表現。光悦は古今和歌集から十九首の和歌を選び、絶妙なリズムで文字を配しました(会期中に巻替えがあります)



重要文化財《金銀泥四季草花下絵古今集和歌巻》本阿弥光悦書・俵屋宗達下絵

琳派といえば、装飾性豊かな絵画が頭に浮かびますが、ここは「茶の湯の美術館」。茶道具も琳派を揃えました。

《共筒茶杓 銘 寿》は、ちょっと珍しい尾形光琳の茶杓。茶杓を入れる筒には、「寿」の銘の下に霊芝、右側面には蝙蝠(こうもり)の絵。霊芝と蝙蝠は、共に吉祥の文様です。左側面には「法橋光琳」の落款も見られます。



《共筒茶杓 銘 寿》尾形光琳作

展覧会メインビジュアルは、重要文化財《赤楽茶碗 銘 雪峯》。本阿弥光悦が手掛けたもので、「光悦七種」の一つに数えられる茶椀です。

口縁から高台にかけての金粉漆の繕いは豪快で、まるで稲妻のよう。「雪峯」の銘は、上部の白釉を白雪に、火割れを雪解けの渓流に見立てて、光悦自ら命銘したといわれます。箱書も本阿弥光悦です。



重要文化財《赤楽茶碗 銘 雪峯》本阿弥光悦作

会期中通して出品数は51点と決して規模は大きくありませんが、重文をはじめ優品がずらり。各地で続々と開催される琳派展の予習としても、お見逃しなく。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2015年2月5日 ]

※2月14日(土)からは《次郎左衛門雛》も特別展示されます。


 
会場
会期
2015年1月17日(土)~3月15日(日)
会期終了
開館時間
4月~9月 10:00~17:00
10月~3月 10:00~16:30
※入館は閉館の30分前まで
休館日
毎週月曜日、2/13(金)
住所
東京都港区白金台2-20-12
電話 03-3447-5787
公式サイト http://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/
料金
一般500円(400円)
大学生・高校生350円(300円)
※中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要です)
(   )内は20名以上の団体料金
展覧会詳細 開館50周年記念 THE 琳派 詳細情報
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