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    レポート
    山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ
    水戸芸術館現代美術ギャラリー | 茨城県
    人気画家の新作がずらり、会場構成も注目
    人物や建物を緻密に描いた作品で、国内外から高く評価されている山口晃(やまぐちあきら:1969-)さん。新作も数多く出品されている大規模な個展が、水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催中です。
    《続・無残ノ介》2007
    パーテーションで仕切られ、交差点のような仕掛けがある第1室
    《忘れじの電柱 イン水戸》2015
    《自由研究(柱華道)》2015
    第5室
    《ベンチ》2015
    50mの展示室(第6室)には、《続・無残ノ介》がずらり
    《続・無残ノ介》2007
    《続・無残ノ介》2007
    抜群の描写力、ユーモアあふれる発想、さらに美術史を俯瞰するクールな眼も持ち合わせ、多くのメディアで活躍する山口さん。来館者を楽しませる事では定評がある山口さんですが、本展も会場構成から独特です。

    会場に入ると、展示室を突っ切ってロープパーテーションの通路が。小路のような動線で、ひと部屋ごとに異なる作品世界を楽しんで進む趣向です。通路の途中には、展示室を横切って進む交差点のような仕掛けもあります。


    ロープパーテーションの通路。交差点のような仕掛けも印象的です

    第3室に入ると、巨大な電柱が。山口さんは近年、電柱をモチーフにした作品を制作していますが、本展では再構成した《忘れじの電柱 イン水戸》を展示しました。

    展示室には電柱の横に階段状の通路を設置。電気工事業者のような目線で、電柱を上から眺める事ができます。

    壁面には《自由研究(柱華道)》も。景観の嫌われ者である電柱を、華道に見立てて表現しています。


    第3室には電柱が

    最奥の第5室にも《大和撫子》《ベンチ》《ポータブルマン》など新作が並びます。

    思わず笑ってしまうのが、手書き文字でつぶやく《紙ツイッター》と、山口さんの食の嗜好がうかがえる《食日記》。これらの作品は、ぜひ会場でご確認ください。


    第5室

    会場後半にある直線50mの第6室は水戸芸術館の見せ場のひとつといえますが、本展では長い壁面を利用して大作《続・無残ノ介》を一気に展示。

    伝説的な日本刀を操る、劇画調ストーリー。歩きながらじっくりとお楽しみいただけます。


    長い壁面を活かした《続・無残ノ介》の展示

    「前に下がる 下を仰ぐ」という変わったタイトルも、山口さんの発案。山口さんならではの人生観、芸術観を表しています。

    少し遠い印象の水戸ですが、上野から特急で1時間強。3月14日からは「上野東京ライン」も開通し、品川方面からのアクセスも便利になります。近くの茨城県近代美術館で4月19日(日)まで開催中の「笑う美術」展にも、山口晃さんの作品が出展されています。
    [ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2015年2月24日 ]

    山口晃 大画面作品集山口晃 大画面作品集

    山口 晃 (著)

    青幻舎
    ¥ 4,104


    ■山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ に関するツイート


     
    会場
    会期
    2015年2月21日(土)~5月17日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00(入場17:30まで)
    休館日
    月曜日 ※ただし5月4日(月・祝)は開館
    住所
    茨城県水戸市五軒町1-6-8
    電話 029-227-8111(代表)
    公式サイト http://arttowermito.or.jp/
    料金
    一般800円、前売り・団体(20名以上)600円
    中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
    展覧会詳細 山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ 詳細情報
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