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レポート
MIYAKE ISSEY展 : 三宅一生の仕事
国立新美術館 | 東京都
約45年間の革新
1970年に東京にデザイン事務所を立ち上げて以来、革新的な服づくりを続けている三宅一生(1938-)さん。初期から最新プロジェクトまで全ての仕事を網羅的に紹介する大規模展が、国立新美術館で開催中です。
Section A 右手前は《丹前》1976/1976 秋冬
Section B
Section C 「PLEATS」
Section C 「仮想オリンピック」
Section C 左手前は《チューブ・ドレス》1983/1983 秋冬
Section C 「A-POC」
Section C 《フライング・ソーサー》1993/1994 春夏
Section C プリーツマシーンで作られたプリーツ《SHARAKU》

世界を舞台に活躍している三宅一生さん。1988年の「ISSEY MIYAKE A-ŪN」(パリ装飾美術館)、1998年の「ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」(カルティエ現代美術財団、その後ニューヨークと東京に巡回)など、過去に何度か大きな個展が開催されていますが、いずれも海外で立案された企画。日本で企画立案される大規模な三宅一生展は本展が初めてとは、やや意外にも思えます。


展覧会は3つのセクションで構成。Section Aは最初期の仕事を一列に並べて紹介します。


ここにあるのは、布の幅をそのまま活かしたジャンプスーツや、刺し子や丹前を再解釈した衣服など。「一枚の布をできるだけそのまま使う」「伝統技法と先端技術の融合」といった三宅さんの特徴は、この時期の作品にも見る事ができます。


Section A


Section Bは、1980~1985年に展開していた「ボディ」シリーズ。繊維強化プラスティック、籐と竹、シリコンなど、従来の衣服では使われなかった素材や手法を用いて、胴体部を覆う衣服を作りました。


真っ白の展示室が印象的なSection AとBの空間デザインは、吉岡徳仁さんが担当しました。衣服を着ている「グリッド・ボディ」も、本展のために吉岡さんがデザインしたものです(吉岡さんは20代前半から約10年間三宅デザイン事務所で仕事をした後に、自らのデザイン事務所を立ちあげています)。


Section B


Section Cではいくつかのテーマを設けて、三宅さんのさまざまな仕事を紹介します(このセクションの会場デザインは佐藤卓さん)。布を身体に寄り添わせる最古の方法・襞(ひだ)を用いた「プリーツ」、編み出されるチューブを切って一着の服をつくる「A-POC」など、強い独創性が光ります。


本展で初めて公開されるのが「製品プリーツ」の制作実演。開館日の11時~12時(金曜は11時~12時と18時~19時の2回)に、スタッフが実際にプリーツマシーンを動かし、プリーツの制作プロセスを見る事ができます。


Section C


「発想し(making THINK)、それまでにないものをつくり(making THINGS)、現実をつくる(making REALITY)」という基本精神のもと、前に進み続ける三宅さん。エネルギッシュな仕事の数々は、若いクリエイターへの檄のようにも感じられます。レジオン・ドヌール勲章コマンドゥールの受章も発表され、展覧会の開幕に華が添えられました。


[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2016年3月15日 ]


MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事MIYAKE ISSEY展 三宅一生の仕事

三宅 一生 (監修)

求龍堂
¥ 2,800


■三宅一生の仕事 に関するツイート


会場
会期
2016年3月16日(水)~6月13日(月)
会期終了
開館時間
<企画展>
10:00~18:00
※当面の間、夜間開館は行いません。
※入場は閉館の30分前まで
<公募展>
10:00~18:00
※美術団体によって、異なる場合があります。
※入場は閉館の30分前まで
休館日
毎週火曜日休館 ただし、5月3日(火・祝)は開館
住所
東京都港区六本木7-22-2
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://2016.miyakeissey.org/
料金
一般 1,300(1,100)円/大学生 800(500)円
※()内は20名以上の団体料金及び前売り料金
展覧会詳細 MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事 詳細情報
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