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レポート
サントリー美術館新収蔵品 コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス
サントリー美術館 | 東京都
新収蔵品を初公開
「生活の中の美」を基本テーマに、企画展や蒐集を続けているサントリー美術館。近年、二名の方の所蔵品が、サントリー美術館のコレクションに加わりました。ヨーロッパの陶磁器と、古代から現代までの各国のガラス約200件。新収蔵品展としてお披露目されています。
《色絵花鳥文鉢》オランダ 18世紀
《染付芙蓉手人物図大皿》オランダまたはドイツ 17世紀 / 《色絵花卉文大皿》オランダ 18世紀
《色絵唐草文水注》イタリア 16世紀 / 《色絵花卉文アルバレロ》イタリア 16世紀
《色絵グロテスク文アルバレロ》イタリア 16世紀以降
《黄色鳳凰文瓶》一対 中国 乾隆時代 18世紀 / 《白地緑色被花鳥文鉢》中国 乾隆~嘉慶時代 18~19世紀前半
《金彩緑色紋章文レーマー杯》おそらくドイツ 19~20世紀 / 《花文ゴブレット》1対 テレジアンタール(ドイツ) 1900年頃 / 《水差「葉」》エミール・ガレ(フランス) 1890年
《レースグラス花縁碗》おそらくイタリア 19~20世紀 / 《花縁ゴブレット》おそらくイタリア 19~20世紀 / 《金色千筋文ゴブレット》おそらくイタリア 19~20世紀
《緑色ゴブレット》ブリストル(イギリス) 1820年頃 / 《プレーンダイヤモンド文ゴブレット》イギリスあるいはアイルランド 19世紀前半 / 《プレーンダイヤモンド文ゴブレット》イギリスあるいはアイルランド 19世紀 / 《プレーンダイヤモンド文ゴブレット》イギリスあるいはアイルランド 19世紀前半
吹き抜けスペースでは「サントリー美術館 六本木での10年」を紹介
展覧会は4階が陶磁、3階がガラス。まずは4階のヨーロッパ陶磁、野依利之コレクションからご紹介しましょう。エレベータを降りた後、いつもとは逆に右方向から会場に入ります。

野依氏は主にアール・ヌーヴォー期のガラス芸術を扱ってきた美術商。本業に留まらず幅広く美術工芸作品も蒐集しており、オランダのデルフトウェアを中心とした陶磁器コレクションが寄贈されました。

17世紀後半から18世紀前半に栄えたデルフトの製陶業。東インド会社が持ち帰った中国磁器の品質に衝撃を受けた当地の陶工は、そのスタイルを模倣した陶磁を生産しました。精巧な東洋磁器のイミテーションとして愛好されました。

いかにも異国趣味に溢れた絵皿や瓶のほか、デルフトウェアの基礎となったマヨリカ、無地のホワイトデルフトなども紹介されています。


「第1部 ヨーロッパ陶磁 野依利之氏」

3階は辻清明氏による世界のガラス。陶芸家として活躍した辻氏のもうひとつの顔が、無類の骨董好き。9歳の時に一目で気に入り、誕生日プレゼントとして買ってもらったのが野々村仁清の「色絵雄鶏形香炉」という筋金入りです。

今回寄せられたのは、ガラスのコレクション。古代ローマ、オリエント、中国、ヨーロッパ、さらに和ガラスまで及びます。特に古代のガラスは、これまでのサントリー美術館には少なかった事もあり、貴重な新収蔵となりました。

サントリー美術館では1988年から1998年まで「サントリー美術館大賞」を実施しており、98年には美術家の辻けい氏が参加しました。実は辻けい氏のお父様が、辻清明氏。美術館の長い活動から、素晴らしい縁が生まれました。コーナーの最後には、辻清明氏の手によるガラス作品も紹介されています。


「第2部 世界のガラス 辻清明氏」

本展は来館者でも撮影が可能で、しかも全作品OK。最近は一部の撮影が許される展覧会は増えてきましたが、「全て撮影可」はかなり異例。サントリー美術館としても初の試みです。お気に入りの1枚を、ぜひSNSで発信してください(フラッシュ、追加照明、三脚、一脚、自撮り棒は不可)。

吹き抜けスペースでは「サントリー美術館 六本木での10年」と題し、10年間の歩みを紹介するコーナーも設置。今まで開催された55本の展覧会の全ポスターも紹介されています。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2017年1月24日 ]



■コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス に関するツイート


 
会場
会期
2017年1月25日(水)~3月12日(日)
会期終了
開館時間
10:00~18:00
休館日
火曜日 ※3月7日(火)は18時まで開館
住所
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
電話 03-3479-8600
公式サイト http://suntory.jp/SMA/
料金
一般 1,000円/大学・高校生 800円
展覧会詳細 サントリー美術館新収蔵品 コレクターの眼 ヨーロッパ陶磁と世界のガラス 詳細情報
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